マラガのフェリアへ行こう・3

昨日の続き。マラガ郊外に特設されたフェリア会場「レアル」は、スタジアム以上の広さ。ここに何十軒と、踊って飲んで食べられる「カセータ」が設置される。冷房もきいてます~。入場無料。

すごいのは、夜中の三時、四時までふつうに営業しているところ。
「好きなだけ全力で遊ぼう!」
というマラガっ子のメンタリティは、小さな子供の時からこうして鍛えられているのだ。昨日、今日で
「連日、一日中、くたくたになるまで遊ぶ!」
などという荒業は、できるものではない。慣れていないと苦行に近く、日本人なら楽しむより先に疲れてしまう(私も含め)。

で、昨日の続き。「セビジャーナス教室の先生&仲間グループ」は、カセータに大きなテーブルを予約済み。(三枚目)ここで、飲んで食べておしゃべりしてがやっとスタート。すこの時点ですでに午後三時半。

もうおなかぺこぺこ。これだけ騒げば。ねぇ。ドリンクは飲み放題。なので気楽~。ハム、チーズ、スペインお厚焼きオムレツ、ナスのフライ、豚肉のソテーなどが次々と運ばれて来る。

みなさん、カスタネットを持参しているので
「リ、ア、リア、ピ、タ!」
と、先生の掛け声に合わせて軽やかにカスタネットも披露。かっこいいー。私は手にはめて、拍子をとってるだけ。ハビ吉も家中をひっくり返してカスタネットを探し出してきた。

ゆっくり時間かけてランチした後は、お待ちかね!セビジャーナスの時間。正面に見えるのがダンスステージ(十枚目)。ここに出て行って踊ります。

まずは、ハビ吉と通路で踊る。ウォーミングアップ。
「踊れるじゃん」
「そりゃね」
この間は、忘れたとか言ってたくせに。

残念ながら、ダンスシーンの写真なし。というのも、みんな必死で踊ってるから。イスに座っても汗だくで、ビールを飲んで休憩。で、またステージに踊りに出ていく。

それを何回と繰り返す。もう特訓のよう。お祭りなのに。なんか内から燃えてくる。さすがに踊り疲れて時計を見ると・・・
「えっ、もう夜の八時すぎ?」
「そろそろ帰ろうか」

みなさんにご挨拶をして、ハビ吉の車で家へ向かう。
「あれ、ここ家に帰る道だったっけ?」
「ちょっと休んで行こうよ」

フェリア会場から車で十分。ハビ吉は浜辺に車をとめた。いつもは人がいっぱいの海。なのに、ほとんど人もいない。(十一枚目)。

「ああー、さすがにもう音楽はいい」
ハビ吉は静かにアイフォーンを取り出し、じっと黙り込んだ。そういう時はほかっておくことにしているので、私は靴を脱いで、一人砂の上を歩き出した。

まだ温かい砂の感覚が気持ちいい。お祭りもいい。みんなといるのも。それと同じくらい、静かなのも、一人なのもいい。マラガはその二つをバランスよく持っている。

私たちのグラスは、すぐそばで肩を並べている(十一枚目)。が、くっついてはいない。友情とは、そのすきまがあることなのだろう。寄りかからない距離感。

家に帰ると、夜の十一時半。あわててブログを書き始める。すると、縦続きにアイフォーンが鳴った。「ピンピン」とメッセージがものすごい勢いで入って来る。見ると、まぁ。

「私たちのフェリアの写真が新聞に載りんだって!」
「明日の『SUR』や『OPINION』、買わなくちゃ」

次の朝、目覚めると、というかのんびり眠っている私の耳元で
「ピン、ピン・・ピンピン・・・ピン!」
と、着信音が立て続けに鳴った。それが、除夜の鐘。の勢いだったのでさすがに体を起こす。
「信じられない・・・メッセージが78?」

よろよろと起き出し、しばしベッドの端に座りアイフォーンを手に呆然。
「ももを新聞で見たよ!」
「私たちの写真、出てるんだって。もう見た?」
「早く新聞かわなきゃ!」

吹き出しのメッセージは朝から高テンション。ベッドの中でメッセージを読んだり返事をするのに四十分。しかし、のんびりしてはいられない。なにしろこれからまた、フェリアへ出発なのだ。

フェリア第三弾は「ニッポンなでしこ女子会フェリア」。なでしこだって、マラガ女子に負けず、やるときはやる!さて、どんな一日になるのでしょうか。お楽しみに!
(明日に続く)

★一枚目の写真が新聞「OPINION」に載ったと言われる写真。まだ、確認できてないのですが、仲間からバンバン送られて来ます。

★二枚目が新聞「SUR」に載ったところ。現物を撮影。

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