ケーキの特売日が誕生日

先日の話だが、友人の誕生日がなんと「ケーキの特売日」であった。おお、ありがたや。買う方にしたら、ねぇ。で、大喜びでふだんは買わない「大型ケーキ」に飛びつく。

「どれがいいと思う?」
写真はないが、横でハビ吉が尋ねている。
「これが食べたーい!」
指さしたケーキを、お姉さんがショーケースから出してくれる。

「うわぁあ、おいしそう・・・」
一目見て気に入ったのがこちら「赤いフルーツのケーキ」(写真一枚目)。めちゃおいしそう。私が買って帰りたい。

ふだんはこのサイズなら20ユーロ。するケーキがこの日はなんと・・・
「えっ、ほんとに6ユーロ!」
信じられなくて、思わず三回くらい尋ねてしまった。

「古くて処分、ってんじゃないよね?」
しっかり者のハビ吉は、お姉さんに確認。長男ですから。やたら何でも確認するんだよなぁ。

で、うきうきとケーキを買い、そっと両手で抱きかかえて車へ。今日が誕生日の友人イケルはスチュワート。今日はフライトで、今頃空港に向かっているはず。

さっきからハビ吉が、友人たちとアイフォーンで時間や場所を何度も確認している。今日の計画を何も知らないイケルを
「空港で待ち伏せし、みんなでサプライズでお祝いしちゃおう!」
というプラン。

で、結果から言うと、サプライズは大成功!本人はまったく予想しておらず「これから搭乗」という制服姿で
「えっ・・・・・まさか」
と、言葉を失って数秒、立ち尽くしていた。

もちろん写真も撮りましたが、制服姿のスチュワートたちは勤務中なので、ブログ等に載せてはいけない。というルールから写真なし。残念。

さ、お祝いも無事終わり、私たちは休日なのでドライブへ。
「どこか行きたいところある?」
と、ハビ吉が聞いてくれる前に
「お願い、私をブリコマートへ連れてって!」

こんなことお願いする女は、そうはいないであろう。それも懇願しながら。ハビ吉は私の顔を、しばらく黙って眺めていた。彼が黙っている時は、だいたい頭の中でものすごいスピードでいろいろ考えをめぐらしている時。なので何も説明せず、ほおっておけばいい。

空港から「ブリコマート」まで、車でたったの10分。駐車場に入ると、とたん荷物を車に運び込む人たちで活気づいてきた。
「あぁあ、久しぶり~」
「ため息つく?」

知る人ぞ知る「ブリコマート」とは、「カーマ」をもっと専門的にしたお店。で、あらゆるタイプの素材、工具を売っている大型工具店。基本的に客層は九割以上が男性、それも作業服にペンキをくっつけたお兄さんやおじさんが、かっこよく肩を切って駆け込んでいく場所。である。

「今、リビングを「大画」を描くために改造していてね・・・」
もちろん、ハビ吉は聞いていない。こちらも素材さだめに集中しているので、気がつくとハビ吉を別の通路に置き去りにしている。

結局、この日は「板、はけ、スプレー」など買い込み、大満足。
「さて、この次に行く場所は僕が決めるからね」
「どこ?」
「イポポタモ・ビーチ(カバのビーチ)」
「はあぁっ?カバでもいるの?」

はたして、それはどんな所なのであろう。

(明日に続く)

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