今期は大画に挑戦!の予感

最近、私の描いた絵やアートをアップしていないので、「もう描いていないのでは?」と、思われているかも。しれませんね(笑)。ピアノの話の方が多いし。

音楽も同じですが、一度エネルギーを「放出」「デスチャージ」すると、そのあと「すとん」と、空になる。次にしたい音楽や絵が、具体的に湧いてこないと、そのままほかっておく。何日でも、何週間でも。

その「一見無駄」なような時間が、実は何よりも大切。なことに気づいたのは、実は三十代も後半。若い時は、ただただ焦りました。その、何も生み出せない時間にこそ「多大なる遺産~吸収したり消化したり」が、静かに行われている。

というわけで、気の向くまま習作に手を出したり、家にある素材をいじってみたり。美術館や展覧会に行ったり、美術書やアートブック、ビジュアル関係のホームページを見たり。

友人たちをうちに招いて食事をしたり。アートについて自由にディスカッションしたり。私の作品を見てもらって、どんどん自由に意見を言ってもらったり・・・

「商品」になるのか。というのが、私にとってここ数か月、ずっと迷っていたテーマだった。「商品価値」という定義。たとえば、汚れがあるから、曲がっているから、耐久性がないから、ほつれがあるから、商品価値がない。のだろうか。

商品のパッケージやプレゼンテーションの仕方が、そんなに大切なのだろうか。商品価値がない。というライン。その取り決めは、どこにあるのだろう。

もちろん、お金を出して買っていただく以上「商品」なのだろう。それでも、私の中で、スペインやヨーロッパの流れの底にある
「のみの市で、自分のお気に入りを見つけ出して買い、家に飾る」
的な、生活に根付いた「アートの存在」や「購入者と創作者」の関係を思うと、もっと明らかにしないといけないものを、自分の中に感じる。

友人たちは「無名のアーティスト」の作品を、自分の目で選び、自慢げに家を飾っている。画用紙や木片で創られたものもあった。買った時だって、ビニル袋に入れられて手渡される。

スペインでは、たとえデパートで一万円するバッグやアクセサリーを「プレゼント」として購入しても、きれいに包装されることは少ない。

うちのリビングにある作品は、基本的に「商品価値がない」と思われたので、昨年の日本の「展示会」には持って行かなかった。例えば、ペイントされているのが、八百屋のダンボールや、ショッピングバッグ、紙袋、木片、ボトル、れんが・・・などの廃材。で、さらに耐久性のある処理も施されていないし、端っこは欠けたり曲がったり。

が、どうだろう。なんとのびのびしていることか(笑)。私のエネルギーのデスチャージそのもの。「おさまっていない」ところが、自分で言うのもなんだが、元気でいい感じ。一言でいうと、実にマラガ的!

私の中で「商品」と「作品」が、うまく一つになった時、また一歩前進できる気がします。

今期は「大画」に、のめり込みそうな予感。というか、もう引き込まれてます(笑)。そのためにもまず、リビングを模様替えして、スペースを作らねば!

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「今期は大画に挑戦!の予感」への6件のフィードバック

  1. NZも自由です。(島国だけど海外からの移住者が多いからかな&元々の国民性)包装やダメージに拘りません。何でもアリです。
    外から日本を見ると、こまかい事に拘ったり、物事を複雑に考えたり、独自に作り上げた常識に縛られたり・・・ストレスが溜まってもしょうがないような所ですよね・・・。

    大画を生み出すエネルギーが充電されてきたんですね、楽しみ~

  2. 日本でも様々なアートが「商品」として販売されてますよ。包装の形もいろいろかな。

    ギャラリーも多種多様で、いろいろな空間があります。日本での滞在時間が短いので、なかなかギャラリーやアートのイベントなどにも行く時間が取れないけど、本当はもっといろいろ見てみるといいんだけどなぁとは思ってます。

    オンラインショップはどーすればいいんだかよくわからなくなって、停止中(笑)。ドメインとみてくれはかなり前に変えたんですけどね。今はこんな感じになってます。
    http://www.momoquimidori.shop/

    写真も全部撮影しなおしたので、せめて張り替えるかなーとか思ってはいるものの、今しばらくはこのままかなー。

  3. 「ダメージにこだわらない」というMayさんの言葉を読んで
    「それが言いたかったのだ」と今、わかりました(笑)。
    言葉足らずを補っていただき、ありがとうございました。

    大画を描くスペース作りのため
    少しずつリビングを整理、改造しています!
    また、ブログにアップさせてもらいますね。

  4. クロ隊長、お世話になります。
    今年に入って初めて「描かない」時期を持つことができました。
    音楽と同じで「弾かない」時期を持てることは
    アーティストにとっては、とても贅沢なことです。

    一度、立ち止まれた。完全に描くことから離れることができた。
    そのおかげで、多くの作品を見る時間を
    毎日のように持つことができました。
    展示会、図書館の美術コーナー、またはアイフォーンを通して。

    「吸収と消化」。それができる贅沢。
    今月に入り、これから「進む道」がはっきりと見えてきた。
    いつも「感覚」が先で、言葉足らずですみません。
    それでも、前に向かって猛烈に進んでいます。

  5. 売り物にならないなんて、そんなこと絶対ないです。
    リーズナブルにアートに手が届けばうれしい。
    お気に入りを手に入れて、大事にしたい。
    ももさんの、リビングにある作品、
    どれも素敵です。

  6. 初心に戻って、のびのび描いてみようと思います。
    私のペイントの原点は、うちの「壁塗り」なので(笑)

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