コンセルバトリオの学期末試験始まる

今週末から
マラガの「コンセルバトリオ(音楽学校」)は
学期末試験が始まる。

うちのピアノ教室に来る子供たちも
「音階って何?」
「シャープが3つだと、何調?」
「ソルフェージュの試験、来週の火曜日だって!」
などと叫びながら
いつもとはうって変わって
真剣な顔つきでやって来る。

音楽理論、ソルフェージュなどの
書くテストはもちろんだが
「アウディシオン」が、やはり試験の花、であろう。

「アウディシオンが3日に決まったよ!」
などと言われると私まで
「よっし!」
と、カレンダーに「〇」をつけたくなる。

さて、「アウディシオン」とは
音楽学校の先生および家族を前に、課題曲を演奏すること。
ちゃーんと舞台に上がって、グランドピアノを弾く。
客席にはそれぞれの家族がずらりと並び
ちょっとしたコンサート、といった雰囲気。

というわけで、今週は毎日
夜の9時まで、ピアノレッスン。
今までは「まちがいを直す」のであったが
ここ2週間は
「まちがえても弾き続ける」練習をしてきた。

最初から弾きなおしても
思いついたところへ戻っても
知らん顔して通り過ぎても、いい。
「とにかく大切なのは、弾き続けること!」
と、念仏のように繰り返し唱えながら。

レッスン中、子供たちがつっかえて
困った顔で私を振り返っても
「知らんぷり」
である。

「自分で道を探すしかないんだよ」
と心を鬼にして、応援する。
今、たくさん間違えておけば
舞台の上で
「誰にも頼らず、自分で道を探すようになる」
この2週間で、私が伝えたいことは
それだった。

「まちがわないで弾く」
ことより
「まちがっても自分の力で進んで行ける」
ことの方が、ずっと大切。
人生と、同じく。

なんだかこの2週間で子供たちは
ずっとたくましくなったように、感じる。

さて、今日はアウディシオンの1日目。
カーラ、イネス、ラファ・・・たちが
弾くことになっている。

で、私も行くのである。
応援に。
これから。
1時間後に、会場でお母さん方と待ち合わせ。
自分のライブより、緊張かも。

結果はまた、報告します。

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「コンセルバトリオの学期末試験始まる」への2件のフィードバック

  1. 緊張が伝わってきます。
    ももの先生の愛はデカくって優しいね。
    試練と大きな愛を与えて、あとは待っている。観音さまのようだね。

  2. 質問です。
    ところで、小さな子まで行く音楽学校ってのは、ヤ○ハ音楽教室みたいな感じ?
    小学校の他に行くところ?
    それとも、音楽に特化した学校なのでしょうか??日本だと高校からある普通科、音楽科みたいな。

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