ピアノの鍵盤にセロテープ事件

うちのピアノ教室には、
さまざまな年齢、および国籍の生徒さんが
毎日やってくる。

下は5歳から、上は・・・
なんと子育てを終え、定年となり70歳を越えてから
やっとピアノを始めたというEさんまで
実に幅広い。

E さんは、レッスンを始めて一年になるが
今では「エリーゼのために」や「愛の賛歌」を
タララン~と、楽しげに弾かれている。
人生、始めることが大切。
いつ、ではなく。
それをEさんは、身をもって教えてくれる。

うちのピアノ教室の特徴のひとつは
その国籍の豊かさであろう。
スペイン、コロンビア、アルゼンチン、
ウルグアイ、日本、イギリス、ノルウェー、
メキシコ、ドイツ、オランダ・・・
国際フェスティバルに、このまま出られそうだな(笑)

さて、先日、事件が起きた。
カーラちゃんがピアノを弾こうとして
「あれれっ、鍵盤が、おかしいよ」

見れば、「ド」の音を弾くと
いっしょに「レ」の鍵盤も下がってしまう。

こんなこと、一度もなかったので
「いよいよピアノが壊れてしまったか」
と、連日叩かれている鍵盤を見て、哀れに思った。
が、鍵盤に顔を近づけてよく見てみると・・・

「ややや、これは!」
なんと、ドとレの鍵盤にしっかりと
セロテープがとめられているのだ。

「ひゃあーっ」
私は必死になって爪の先で
セロテープをはがした。
「誰がしたの?こんなこと」
カーラはあきれて、言葉を失っている。

「ガエルだな」
こんなとをするのは、彼にちがいない。
さっそくレッスンにやってきたガエルをつかまえて
「セロテープをはってくれてありがとう」
と、言ってみた。

ニヤリ、と笑うと
「誰がひっかっかたの?」
まったく。

しかし、毎週こりもせず
こんなイタズラを次から次へと考えられる彼を
「おぬし、なかなかやるのう」
と、思ってしまうのだ。

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