マラガには、『日本食材店』がない。
だから日本人はたいてい、『中華食材店』へ行く。
マラガ中心部、および周辺15kmくらいのところに数軒あり、とっても便利。
中国人の経営なので、中華食材がメインだが
『しょうゆ』『乾麺』『豆板醤』『即席ラーメン』などに加え、
『豆腐』『しょうが』『チンゲンサイ』などの生ものも売っている。
「すごい～っ！」
初めて連れて行ってもらったときは、感激した。
なにしろからスペイン入りして8年間、中華食材店の存在を知らなかったので
こんな便利なものが歩いて行けるところにあるとは、思ってもみなかった。
「異国にいるんだから、ないのが当たりまえ！」
と思い込み、中華食材店なしで生活していたのだ。
「探そうとしなかったんですか？」
と、スペイン2年目の日本人の友人に、半ばあきられながら尋ねられたが、
いったいどうして、こんなことになってしまったのか。
「ももさん、あきらめがよすぎますよ～」
と彼女は笑っていたが、問題はもっと深いところにある。
つまり、「異国にいるから」「ない」ことにしてしまうわたしの精神構造、
および思考回路の方が、問題なのだった。
