神父もいろいろ

春は季節柄、『結婚式の演奏』の仕事が多い。
仕事場は、もちろん『教会』。毎年、年数回ではあるが演奏に通っていたので
いくつかの教会の主であるパドレ(神父)とは、すっかり顔見知りになってしまった。
パドレは、わたしたち音楽屋と同様、教会を整え式の準備をするために
30~40分くらい前に、教会にいらっしゃる。
そのときは私服なので、
「オラ~!」
って気軽に挨拶して
「あわわわ・・・パドレだった」

気さくなパドレ、冗談好きなパドレ、威張っているパドレ・・・いろいろな神父がいるが、
その中で一番困るのは、N市のとある教会の
『すぐ閉めようとするパドレ』である。
彼は式が終わり、猛スピードで機材を片付けるわたしたち音楽屋を
正面入り口のところで、ためいきをつきながら待っているのだ。
1分も早く、扉を閉めるために。って、何か意味があるのか?
たった10~15分のことですよ!
教会の中を、全速力で走れというのか。って、書きながら今、
『全速力』の響きに一瞬くらっと、なりました。体育系だから。

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより