キリストの壁画修復事件

日本でも、話題になっていると思いますが
スペイン北東部・サラゴサの、ボルハ市にある教会で
とんでもない事件が起きました。
80代のおばあさんの『善意』によって、
『キリスト画』が『修復』されたのですが、
しろうとの手による修復だったために
キリスト画が、まったく別ものになってしまったのです。

カトリックの国、スペインでは、これは一大事。
お昼のニュースを独占し、報道されました。
日本でいうなら、お寺の歴史ある仏画の上に
現代絵画風・仏さまを描いちゃった、ってとこでしょうか。

ところが、この『惨事』を知って、
スペイン中から、次々と人が集まってくる。
この『世にも恐ろしいキリスト画』を一目、見ようと
それまで誰も知らなかったような教会へ
カメラを持ったスペイン人がぞくぞくと・・・

やっぱ、こわいもの見たさ、ってありますからね。
歴史的、芸術的に見ても『前代未聞』の作品だし。

笑えたのが、テレビのインタビューで村人が
「これを機会に、この教会に『日本人』が来てくれるかもしれません」
って。
なんで『日本人』なんだろう。
『観光客』で、いいよね。

いったい、『こうなってしまった』壁画を再修復するのか、
人気が出ちゃったので、そのままにするのか
教会、市役所、市民のあいだでもめにもめ、
いまだに決着がついていません。

この事件の続報は、またお伝えします。

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより