スペインと中南米で話されるスペイン語

こんにちは、べラです。
今日は「スペイン語」について、お答えします。

まず、スペイン語は「エスパニョール」と言い
スペインで話される標準語は、「カステジャーノ」といいます。
「カステジャーノ」は、マドリッドを中心とする地方が本場だけど
(ニッポンでいう東京かな?)
それが地方に行くほど、なまって「方言」になります。
いや、なまっているんじゃなく「立派なひとつの文化!」
と、地方の者はみんな思ってます(笑)

僕たちの住んでいるマラガ、南スペイン・アンダルシア地方は
「アンダルシアなまり」と呼ばれて
文字の最後を発音しなかったり、Sを発音しなかったりします。
例えば「ア・コメール(食べよー!)」は「ア・コメ」
「コモ・エスタス(お元気ですか)」は
「コモ・エッタ」に聞こえる(笑)

スペインも日本も、地方によっていろいろと方言があって
とても豊かな感じがします。
バリエーションがある、アイデンティティがあるというのは
すばらしいことだよね。大切にしていきましょう。

スペイン中、スペイン語で旅行することができますが
知っておいたほうがいいことが、二つあります。

まず、バルセロナを含むカタルーニャ地方の言語は
「カタラン」といい、スペイン語とは若干異なる言語です。
テレビで政治答弁なんかを流すとき、カタラン語を話す政治家の
映像とともに、必ずスペイン語の翻訳が字幕で流れます。
確かに想像できる単語はあるんだけど、会話をするのを無理だね。
僕は4か月、仕事でバルセロナに仕事でいたんだけど
早口でまくしたてられるとまったく「????」だったよ。

もうひとつ、北スペインにあるバスク地方をご存知ですか。
現地の人たち(バスク人)はこの地を愛情を込めて
「エウスカディ」と呼びんでいます。
パイス・バスコ(バスク地方)の言語「エウスケラ」は
言語的に完全に独立した孤立語で
スペイン語はもちろん、周りのヨーロッパのどの言語とも
似ていない不思議な言語です。

テレビで聞いても、まったくわからない。
前に一度、仕事でバスク地方に行ったとんだけど、空港に着いて
「なんだ~、この文字は!」
って。読むこともできない(笑)。
これは確かに別の国だな、って感じました。

バスク人は言語だけでなく、遺伝子などもスペイン人とは
かなりちがうことが証明されています。
顔つきや体つきももなんとなくちがうしね。
又聞きだけど、血液型も世界で特殊なRHマイナスの人が
バスク地方にはすごく多いらしい。

ところで、「スペイン語」は、中南米でも話されています。
メキシコ、グアテマラ、キューバ、コスタリカ、ベネズエラ、コロンビア、
エクアドール、ペルー、ボリビア、ウルグアイ、アルゼンチン・・・
国によって、少しずつ単語や動詞、発音、
アクセント、イントネーショントなどがちがうけど
スペイン語ができれば、これらの国々を旅することができます。

ちなみに、僕のスペイン語は、ウルグアイなまり。
語尾がきゅっと上がって、ちょっとイタリア語みたいな響きになる。
もものスペイン語は、「アンダルシアなまり」と
「ウルグアイなまり」のミックスだから、すごいよ(笑)

一度、マラガの空港で、ももが税関に止められ
「あなたは本当に、日本人か?」
と、尋ねられたことがあったんだ。
むっとしてももが言いかえしたら今度は
「あれっ、あなた、アルゼンチン人?」
って(笑)。ウルグアイと、アルゼンチンのなまりはよーく似てるから。
税関のおじさんが言うくらいだから
自信をもって、ももは中南米に行けると思うよ。

 

 

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより