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指輪とネックレスの物語

CIMG2479 今日は私の
お守りともなっている
「二つの指輪と
ネックレスの玉」の
話を書きます。

まず向かって左から。
これはラが
贈ってくれた指輪。
でもいきさつがちょっと
変わっていて・・・

「通りでベラがバイオリンを弾いていた時に
2階の窓から女性が投げてきた袋の中に
たくさんの硬貨といっしょに入っていた指輪」
なのである。

それを私は恋人になった記念に
もらったのだが
はめたらまぁ、サイズがぴったり(笑)

さて、まん中の指輪は
成人の記念に
父が贈ってくれたもの。

これは誰にも言っていないが
今まで何度も
家賃が払えなくなりそうなたびに
「売ろうかな」
と取り出され
真剣なまなざしで
見つめられていた指輪、である。

そのたびにベラは
「絶対に売っちゃいけない」
と、力をこめて言った。
「手放したら、二度と戻ってこないよ」

その口調が
あんまりしんみりしているので
私はそっちの方が気にかかり
指輪は再び、袋に戻された。

そして、向かって右の
ネックレスの玉は
母からのプレゼント。
「幸せの鳥」が描かれた
この玉は
長い間うちのお供え台に
飾られて
私たちの幸せを
見守ってくれていた。

これまでは「プレゼント」だったのに
ベラと母のは
「形見」になってしまった。

そんなことを思いながら
二つの指輪とネックレスを
手にのせる。

後にも先にもこれ以外に
指輪を贈ってもらったことは
一度もない。
この先も、ないかもしれない。

でも、私の生活のことを考えて
食べ物や文房具などを
贈ってくれる。
笑顔を見せてくれる。
ブログを読んで
メッセージを送ってくださる人たちが
周りにいてくれることを
私のお守りにしたい、と思う。