もも衣「マラガアスール」

毎日創作する生活になり、私自身が根底から生まれ変わった。アイデアを具体化するのに待つ必要がない。

「これが私のリズム」

なのだ。と、ピアノレッスンをやめてわかった。長い集中力が続くので、3時間〜8時間の「時間の束」が、私には必要。それぐらいを一気に駆け抜けないと

「挑戦、発見、展開、そして進化」

まで、たどり着けない。2、3時間では「発見」のステージで終わってしまう。

さて。もも衣「マラガアスール(青いマラガ・造語)」が完成。マリンブルーの単色ペイント。だからこそ、ラインとコントラストに集中できておもしろい。

マラガの白い村、ヤシの木、地中海などをモチーフに。裾には「夢道」とカリグラフィを入れて。私の愛するマラガと日本。2つのふるさとを1つに。オーレ!

またしても、ホームセンターの工具用ハケが大活躍(笑)コシがあって私の豪快無謀な筆さばきに耐えてくれるツワモノ。

スカートは既に完成していたものの、合わせるトップがなくずっと出番を待っていた。そこで、うちにあった白Tシャツに白羽の矢。

またしても1日で描き上げ、乾かし、ブレスレットを作って、さっそくストリートデビュー!セントロへ。

絵の具を定着させるアイロンがけは、もちろんまるでできていない。制作だけがどんどん進んでいく(汗)。

「こっちの方が光がいいよ」「マラガのカテドラル(大聖堂)をバックにしたら」

と、いつも根気よく撮影に協力してくれるカルメン、本当にありがとう。専属カメラマンだね。するとカルメンがぽつり。

「あさってから始まる『日本文化週間』に、『もも着物』で行ったら?私も一緒に作品を身につけて歩くから」「・・・・・」

まるで何も考えていなかった。が、日本文化週間とならば、やるっきゃない。問題は

「作るのに、1日しかない」

こと。デモと同じく前日制作か(汗)。さすがに着物にペイントを始める時間はない。ので、頭をくるくると回転させる。

「あるものを使って、何か新しいアートを生み出せないか」

どうも最近、王手王手。で、作品作りをしている気がする。レッスンをやめて時間ができたはず。なのに、不思議だ。

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより