試走(しそう)

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「怪しい日本語」第2回目の
今日は、「試走(しそう)」を
紹介します。
こんな日本語はないですね。
自分の口から出てきた時は
びっくりしました。
それもこの文字が突然、
頭に浮かんできて(笑)

事の発端は、日本人の友人と「F1の話」をしていたときのこと。
「アルフォンソが運転する、その練習風景がサーキットで見られるんだって」
「試しで走るやつね、ええーと、なんて言うんだっけ?」
「『試し走り』?ちがうな、『しそう』だっけ?」
その瞬間、友人の顔が一瞬、固まった。
「しそう?死相って?」

私の頭の中には「試し走り」、つまり「試走」という文字が浮かんでいたので
「試、なんとか、だよね。試着とか、試食とか」
必死になって考えるが、「試」に続く動詞としては
やはり「走る」以外、どうしても浮かんでこない。
友人はしばらく黙っていたが、やがてぽつりと言った。
「テスト走行、って言うんじゃないの?」

あまりにもちがうのに心底驚き、愕然として言葉も出なかった。
「テスト走行・・・・・」
そのショックで、しばらく会話もできないほどだった。
そしてまたしても「意味から漢字を考えてはいけない」ことを
教えられたのだった。

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「試走(しそう)」への2件のフィードバック

  1. 「試走」は日本語としてありますよ。

    例えば「テストコースを試走する」。「テストコースをテスト走行する」の記述はほとんど見られません。

    ただ、「試走」は書き言葉としては良いのですが、話し言葉としては不適切ですよね。日常会話にはあまり登場しない言葉なので耳から入ると理解しにくい。

    だから、話し言葉として使ってしまったのが間違いだったというところかな。

    日本語難しいですよね。私も日々、いろいろ悩みながら言葉を使っております。

  2. そうですね、口にするから変な感じ。
    「しそう、見にいくの?」
    のあと、会話が完全に止まっちゃいました(笑)

    そうか、話し言葉と書き言葉がまざっちゃってるんだなぁ。
    ということに、初めて気づきました。
    何かがおかしい、と思っていたら・・・
    クロ隊長のおかげで、すっきりしました。
    意味から言葉を考えるから、でしょうかね。

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