情熱しぶき

【一日一作プロジェクト】「情熱しぶき」を作った。朝から「タンスの解体」。それも天井まで届く大きいサイズのが4つ。そのまま捨てたいのだけど

「全て2階にあるので、解体しないと下ろせない」

悲報。さっそく父の親友Tさんが、工具持参で駆けつけてくれる。ここまで、できる限り自力で進めてきたけれど、どうしても外れない板があちこちに。

「ここはどうしたら?」「ネジがないで力ずくでいいの?」「圧で入っとる?」「ここにバール入れればいいの?」

聞きたいことがいっぱい。まるで、やる気満々の受講生(笑)。さっそくTさんが、てきぱきと指示を出してくれる。

「ここに入れて、こう」「こっちを先にやる」「そっちも同じように外してみて」

1枚ずつ板を外していくので、けっこう時間がかかかる。ふだんしない体勢で、ふだん使わない筋肉を使い、ふだんしない力ずくを、これでもかと。

「くうっ」「ぐわぁあー」

瞬間的にマックスで力をかけるので、息だって上がる。板のつなぎ目が緩んできたら、バールやトンカチでぐいぐいと。さらに、どどーんと体当たり。バンバン足蹴りもあり。

「うぉお〜っ」「うりゃあー」

思わずかけ声も出る。こんなに自分の「体の中から力を出す」なんて久しぶり。まるで、闘い。全体重をかけて、押し、ひっぱり、引きはがし、のしかかり・・・タンスと格闘。

「よっし、取れた!」「できたっ」「こっちもOK」

1枚外すごとに達成感。歓びの声が出る〜。Tさんのやり方、工具の使い方を間近で見ながら、学べる楽しさ。だんだんコツがわかってきた。かけ声の入る共同作業って、めちゃわくわくする〜。

力いっぱい、左右に板を引き裂く時。体重を乗せて板をはがす時。バールを板のつなぎ目に差し込み、ぐいっと力を入れる瞬間。体の奥から「どばっ」とアドレナリンが出る。

「ふんっ」「くうーーーーっ」

腹の底から声を出すなんて、日常生活にはないよなぁ。その瞬間的なパワーたるや、バキバキと板を裂きながらアドレナリン大放出。気分は戦士。

「この感じ、知ってるなぁ」

体が覚えている、懐かしいこの感じ。日常的にはあまりない、攻撃的なパワーマックス状態。そこで、はたと思い出す。学生時代の部活動。

「ハンドボールのシュートを打つ瞬間」「バドミントンのスマッシュを打つ瞬間」

そうそう、あれや。瞬間的に全身がパワーの塊となる、最強モード。どうりでへとへとになるわけだ。シュート100本、スマッシュ100本、連続技で。ボールやラケットの代わりに、バールで(笑)。

「できたーーーーっ」「やったね!」

Tさんの笑顔が輝く。休む間もなく、次は板を2階から1階へ下ろす。さらに、玄関先へ移動。何十枚とあるので、けっこう大変。なんか手が痛いと思ったら、切り傷とトゲ。応急処置をして

「お茶にしよう〜」「おまんじゅうもあるよ」「バームクーヘン食べる?」

Tさんと父の3人で、ほっこりティータイム。これからまだ片付けはあるけれど、なんとかここまでたどり着いた。Tさん、ありがとう〜〜〜!1人だと「作業」だけど、みんなでやると「イベント」だよね(笑)。

「情熱しぶき(じょうねつしぶき)」

燃え上がる情熱。エネルギーのほとばしり。時には、アドレナリン大放出もいいもんだ。寒さも痛さも感じない。へとへとだけど、試合後のような心地よさがある。明日は筋肉痛かも。

内なる情熱を、思いきり外へ。気の流れをよくして、みなさますてきな1日を。

 

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「情熱しぶき」への1件のフィードバック

  1. アドレナリン放出後のももちゃんは
    何か違うのでしょうか。

    情熱しぶき ますます昇華してる。
    心、動きます。
    ありがとう。

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