【一日一作プロジェクト】「眼芽(めめ)」を作った。搭乗手続きは5分でクリアーできたのに、まさかの荷物預けで問題が。
「これから係の者と税関へ行っていただきます」
夜中の3時半に(汗)税関かい〜。カートにダンボール箱を乗せ、よろよろとお姉さんの後を着いて行く。ドアを開けるたびに
「セキュリティ番号を入力」
2重、3重、4重に厳重にガードされている、空港内にあるセキュリティゾーン。エレベーターに乗り地階へ降り、また番号入力。隔離された未知の世界。
「1人ではとても地上へ戻れませんね」「大丈夫。私が一緒です」
気さくでおおらかなお姉さんは「このダンボール箱を開けると、再び梱包するのにヒモやテープがいりますよねぇ」と同情してくれる。いくつもの扉をくぐり抜け、ついに税関に到着。
「そこに荷物を置いてください」
軽く言うが、22,5キロの荷物をカートに乗せたり下ろしたり、台に乗せたり。夜中の3時半にすることではない。落ち着きのない多動性、ドタバタが芸風で本当によかった。
「中身は?」「全て私の作品です」
カメラを通して厳しくチェック。その時、ぐぐっとお兄さんの眉間にシワが寄った。あわてて中身の解説を始める私。
「あの、変な形なのはオブジェです。反立体アート」「布アートやアクセサリーアートも」「不思議な形なのはコラージュ」「ギザギザの太陽みたいなのは・・・」
中を開けろ、中身を出せ、と言われないよう必死。聞けば、ドラッグや高価な物の密輸をチェックをしているらしい。
「この作品は高価なものか?」
と、真顔で聞いてくる。この場合、税関的答えは「いいえ」だろう(笑)。自分は駆け出しのアーティストなので、作品の金銭的価値はまだ低いかもしれない。でも、毎日アートに命を注いで生きている。
「これは、私の命そのものなんです!」
語りながら、勝手にボルテージアップ。夜中の3時半に。それも税関で。
「マラガの光、空、色、人々の温もり、その全てがここに詰まっているんです!」「おお〜」
税関のお兄さんとお姉さんは、驚いたような呆れたような表情を浮かべ「ブエン・ビアッヘ(いい旅を)」と、送り出してくれた。これにて一件落着。
「朝食だ〜」
身軽になり、やっとサンドイッチと熱い紅茶を味わう。荷物問題に追われ、すっかり書くのを忘れていたが
「マラガ空港はマスクなし」
のびのび〜。呼吸ができる〜。うれしいよー。さて。パリ行きの飛行機に乗り込むと、ほぼ満席。マラガを朝6時に出発し
「8時半には、もうパリへ着いている」
めちゃ長い1日になりそう(笑)。そして。次のハードルは、パリでの乗り換え。1時間50分しかないので、もたもたはしていられない。聞けば、時間によって
「セキュリティコントロールでかなり待たされる」
らしい。その時、私はまだ知らなかった。500人近い人々の行列の、その最後尾に加わらねばならないことを。(明日に続く)
★作品紹介「眼芽(めめ)」。サイコロアート。これこら一面ずつ紹介していこう〜。
ももさん、
毎日のブログ楽しく拝読させて頂いて居ります。ありがとうございます。
特に日本帰国・マラガ帰還時の内容については今お書きになっているものも含めて特別な関心を持って拝読しています。
と申しますのはコロナで延期、延期となっていたマラガ訪問が漸く実現しそうなのです。(6/下旬から7月初めにかけての2週間程マラガでのシニアバスケ大会に参加予定)
もしも可能であれば、日本帰国時の陰性証明を入手されたセントロのクリニックの情報をお教え頂けると幸甚です。(スペイン語を話せない日本人でも対応頂けるものでしょうか?)
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願い致します。
山上さん、メッセージありがとうございます。
マラガに着いたら、情報お伝えできます。
やっとスペイン滞在が叶ってよかったですね!
どうぞ気をつけてお越しください。
ももさん、ありがとうございます。