パティオの緑月

【一日一作プロジェクト】手作りマスクで「パティオの緑月(みどりづき)」を作った。ブローチアート「ぴかり魚鳥」を身につけ、フラメンコのコンサートへ。

「だったら、服は青だろう」

空を泳ぎ、海を舞う地中海の魚鳥(さかなどり)なら!で、ブルーのワンピースに合わせてみた。実はこの服、長袖だった。袖を切り落としノースリーブに(笑)切るのが好き?

さて。今年初めてのコンサートはフラメンコ(唄とギター)。ピカソ美術館内にある中庭で。イスは完全ソーシャルディスタンスで、一脚ずつ設置。もちろんマスク着用。

夜8時にスタート。夜風が気持ちいい〜。切ない調べに心が揺れる。室内と違い、マラガの景色に包まれて聴くフラメンコは、自然体でリラックスムード。ライブ中も

「鳥が鳴き、木々の間を飛び回り、教会の鐘が鳴り」

その全てが、フラメンコをより溶け込ませていた。この土地に。夕暮れ時に。日常の暮らしに。

さて。コンサートの後は夕食へ。もちろんテラス席。バックにはマラガの大聖堂カテドラルが。贅沢なひと時。夜の9時でこの明るさ。オーレ!

マラガ風サラダ、自家製コロッケ、ボケローネスのフライ・・・白ワインを合わせて。どれもおいしい。飲食店ではマスクなしなのでうれしい。呼吸ができる〜。

こんなすてきなひと時を分かち合ってくれたカルメン、メルチ、アントニオ、カルメン、ムーチャス・グラシアス!

「パティオの緑月(みどりづき)」

光と影。パティオに浮かぶ緑色の月。その光を浴びて、身を緑色に染めて舞う一羽の鳥。そんな物語が浮かんだ。

筆を握らなくなって3ヶ月以上。描かない時間が、ペイントする以上に大切なこともある。筆と絵の具を手離したからこそ届けられた「新しい扉」を大切にしよう。