月夜のパセオ

【一日一作プロジェクト】日本の扇子で「月夜のパセオ(散歩)」を作った。食料品の買い出しにまだ「宅配サービス」が復活せず、車のない私は

「買ったもの全てを自力で運ぶ」

生活を、もう3ヶ月以上続けている。週一とは言え、全身全霊をかけての「筋トレ」に近い。例えば右手は

「ミネラルウォーター5リットル。リンゴ1キロ、オレンジ1キロ、レモン1キロ、バナナ、キウイ、イチゴ、ヨーグルト、牛乳、米、パスタ」

で、約12kg。そして左手には

「じゃが芋、人参、玉ねぎ、ブロッコリー、キャベツ、トマト、肉、チーズ、ハム、ワイン、ビール」

で、やはり約12kg。そして。背中のリュックに、細々とした物を詰める。これらをそれぞれ右肩、左肩、背中にぶら下げ

「マスクをして家まで運ぶ」

のだ。今だからできるが、夏になったら苦行。一日も早く「宅配サービス」が復活することを祈って。そんなわけで

「無駄な物で容量を増やす」

ことができない。「デザート類」は当然パス。家にある物でなんとか自力で作る。問題は料理がまるでダメなところ。

「緑色の甘いものが食べたいなぁ」

なぜか「色」が浮かぶ。緑色の冷たいぷりんっとした食べ物。さっそく台所へ行き

「緑色の物」

を探す。絵の具を入れるわけにもいかないし。とりあえず「緑茶、抹茶、青汁」の3品を発見。

「これをゼラチンで固めればいいのでは」

いつもながらレシピは読まないので、想像のおもむくままに進めていく。結果から言うと

「なかなかおいしい。80点」

いや、本体そのものは60点。なのだが「メイプルシロップ」をかけたことで、得点が上がったのだ。ってことは、メイプルが20点?(笑)

「月夜のパセオ(散歩)」

森の静けさとひんやり感を出したかった。月灯りが、森に暮らす生き物たちをそっと照らす。

外出禁止令の間、マラガの海にイルカやサメ、フラミンゴが現れた。そして今外出が緩和され、人々が溢れ出すのと同時に

「再び動物たちは姿を消して」

いく。森の中へ、海の中へ。共存。声のない命を大切にしたい。思いを、祈りを形に。