夏庭音夜

【一日一作プロジェクト】今日はピアノバッグを使って「夏庭音夜(なつにわおとや)」を作った。アトリエからトイレへ行く途中に「ピアノ室」があり

「トイレへ行くついでにピアノを弾く」

という荒業を、最近仕掛けている。音楽のことなどまるで考えていなかった状態で、いきなりピアノに向かう。あるいは逆パターン。

「トイレの後ふらりとピアノ室に立ち寄り、5〜10分弾いてからアトリエへ戻る」

最近、ピアノ室は「ちょっくら寄る」場所になっている。以前は仕事場であり、一日で一番長い時間を過ごす場所でもあった。

「人生の真ん中に何を持ってくるか」

で、スペースの使い方も、時間の使い方も大きく変わる。「君が代」の編曲がようやく終わり、最終調整中。楽しみ〜。

さて、数日前から「棚の解体および大整理」を始めた。これまで「物置き」として使っていた奥の部屋。なので、かなりの挑戦と言っていい。

アート素材、本、資料、書類、楽譜、CD、服、器具、板、スーツケース・・・とにかくここには「物」が詰め込まれている。一番の問題は

「棚の解体そのものではなく、棚の中にあった物たちの処分」

どうするのか。これまできちんと収まっていた物たちをひっぱり出して(汗)少なくとも、全体量を10分の1くらいまで減らさねばならない。

「10分の1。これは心してかからねば」

仏心を出していたら、とても終わらない。ええい。心を鬼にして捨ててやれ。選別を始めて、はたと気づく。「どれを捨てるか」ではない。

「どれを、取っておくのか」

そう考えた方がいい。10分の1ってのは、そういうことだ。さっそくスポーツバッグを用意。まずはここに入る分をめざす。にしても棚の中にあった

「全ての物が外に出ている状態」

というのは、恐ろしい。気が遠くなるような「はたして収拾がつくのか」感に襲われる。が、やらねば。もう後戻りはない。なにしろもう棚はないのだ。これ全て

「新しい作業場を作るため!」

汗だくで仕分けをしていると「何してるの?」と友人からメッセージ。さっそくこの写真を送りつけ、事情を説明する。

「はあ?新しい作業場?ももの家に必要なのはソファじゃないの?くつろぎのスペース」

思えば外出禁止令になってから、この家に誰も来たことがない。こんなこと初めて。ほぼ3ヶ月に渡る隔離生活で「家庭内暴走」が止まらない。

「夏庭音夜(なつにわおとや)」

夏の夜、庭で音楽を楽しめたら。植物や生き物達に囲まれて。友達と歌ったり踊ったり。そんな平和な夏の夜が、一日も早く訪れますように!祈りを形に。