夢咲(ゆめざき)

【一日一作プロジェクト】今日はエプロンで「夢咲(ゆめざき)」を作った。撮影していると、お隣さんから踊り場井戸端会議の連絡メッセージが。

「もも、今日はカナッペだよ!絶対来てね」

一仕事終えて、夕方6時過ぎに行われる井戸端会議。スペインは日が長いので夜9時半まで明るく、さらに夕食は8時半過ぎなので、1日が長い。

「うわぁあーーーーっ」

ドアを開けてびっくり。踊り場の中央に置かれたテーブルに、パーティさながらのカナッペが!サーモン、生ハム、ポテトサラダ、パテ・・・

「もも、好きなだけ食べてね!」

おお〜お腹すいたー。がっつりといただく。聞けば、先日の「のみの市」企画。トルコ、イタリア、モロッコ、日本の陶器のお礼だそうな。

「ハーブティを淹れてみたよ」

日本の急須と湯呑みも登場(笑)思いがけないアフタヌーンティ。外出禁止令が始まって以来、この井戸端会議にどれだけ救われてきたことか。

「話す人がいる」「話しかけてもらえる」「笑い合える」

それだけで、日常生活が存続していくのを感じられる。信じられる。毎日何千人と感染し、何百人と亡くなっていたあの悪夢のような時でさえ。

「今日は何を作ったの?」「エプロンアート」

本日の話題は「ビーチへ行くのに予約が必要かも!」で持ちきりだった(笑)密集を避けるため、スペイン初のビーチ利用ルールができるらしい。マラガっ子にとって

「夏、イコール、ビーチ」

なので、6〜8月はほとんどすべての人たちがビーチへ向かう。毎年ものすごい人なのだが、今年はどうも「1人4時間以内」とか、不思議なルールが適用されるらしい。

「7月から観光受け入れ開始」

みたいな話を政府はしているが、本当に大丈夫なのか。フェリアはやるつもりなのか。

「まだ私たちが、うちの前の海で泳ぐこともできない」「朝と夜しか散歩できない」

のに。まずは昼間の時間(10〜20時)に、のんびり散歩したい。買い物のためでなく。手ぶらでぼーっと歩きたい。

「夢咲(ゆめざき)」

青い種から「夢」の芽が出て、やがて花を咲かせる。生き物たちに守られながら。スペインにも夏が来てくれますように!祈りを形に。