百遊芽丸(ももゆめまる)

【一日一作プロジェクト】「夢」文字の中に住む「百遊芽丸(ももゆめまる)」。頭から遊びの芽がにょきにょき。夢に向かって本気で遊ぶ人たちを応援する。

「みなさん、今日はラストロ(のみの市)です!」

踊り場井戸端会議。本日はエンターテインメント部(←私)が、サプライズで新企画をお届け。

「モロッコの壺、日本の急須、トルコの陶器、イタリアの絵皿。エキゾチックな品揃え。さぁ、早いもん勝ちだよー」

踊り場の床に、ぱらぱらと店を広げる。みなさん、各自のドアから今にも飛び出さんばかりの勢い。

「なにそれーっ!かわいい」「イタリアの絵皿がほしい」「私はモロッコの!すてきね色ねぇ」「日本の急須ちょうだい!茶碗はないの?」「トルコって本物?」

もう大盛り上がり。どれもうちの「大整理」から出てきた「処分品」なのだが、もちろん十分に使える。20年に渡る旅の思い出の品々。3年前、リビングをアトリエに改造してから

「家そのものが作業場」

と化してしまい、どこの家庭にもある「置き物&デコレーションスペース」が消えてしまった。これにより、お土産の置き場がなくなり

「もう楽しめないのなら、他の方にもらった頂いた方が」

何より「陶器」たちのためになる。愛でてもらってこそ!本当にどれも思い出がいっぱい。結局、大騒ぎの末、全てきれいに引き取っていただけた。

「ももー、ありがとう!」「いいの?本当に?」「すごく楽しかったー」「お礼にケーキ作るね」

イタリア、モロッコ、日本、トルコ。生まれた国からマラガへ旅をし、今また新しい家庭へ。陶器たちの旅は続く。

「百遊芽丸(ももゆめまる)」

頭から遊びの芽がにょきにょき。夢に向かって本気で遊ぶ人たちを応援する。←地中海ラテン気質だから(笑)。