エプロン「地中海の樹」

【一日一作プロジェクト】海から枝を広げ、どこまでも伸びる「地中海の樹」。エプロンを使って。3日前のことになるが、母の日に行われた「踊り場井戸端会議」で

「1人ずつ何か踊りましょう!」

ということになった。みなさんやる気満々。

「マラゲーニャ踊るわ」「私はベルディアーレス」

もちろん、最後まで音楽に合わせて一人で踊りきらねばならず、その間、写真と動画を撮られての一人舞台となる。

「それじゃ、私はセビジャーナス!」「じゃ、それぞれ服装を用意して」

「はぁあっ?」「せめて頭の花とか、ふりふりスカートとか」

さすがマラガ。踊るとなったとたん、ここが非常事態宣言下にあっても、とことん本気だ。あわててふりふりスカートに、頭に花をつけて登場。

「もも、マスクも忘れちゃだめよ」

うそ。マスクをして踊るなんて。考えてもみなかった。セビジャーナスは4番まであり、かなりのスピードで踊るので、はたして呼吸は大丈夫か。

「もも、いくよ!」

一人がスマホで音楽を流し、一人が写真、一人が動画を撮る。ものすごい「母の日」になってきた。めちゃ元気やん、お母さん方(笑)。

そして音楽がかかると、いきなりアドレナリンはマックス。実に1ヶ月半ぶり。本気で踊ったら想像以上に息が苦しく、踊り終えたら、はぁはぁ&汗だく。

「オーレ!」「フェリアもここで踊ろう」

手作りケーキをいただきながら、玄関の内側で一休み。後から送られてきた写真と動画を見て仰天。全力で踊ってるやん。それも玄関で。

「マスクして頭に花、ふりふりスカート。怪しすぎる」

翌日、脇腹と肋骨の痛みで目が覚めた。確か去年のフェリア(夏祭り)も、いきなりセビジャーナスを勢いよく踊り、肋骨を痛めたのだった。

「筋肉痛につき、しばらく踊るのは控えさせていただきます」

お隣さんにメッセージを送ると

「何言ってるの。だからこそ毎日踊らなきゃ!」

悲しいニュースも沢山あるけど、こうして笑い合える瞬間、分かち合える歓びに感謝して。今、ここに命を注いで生きていこう。

「地中海の樹」。海から枝を広げ、どこまでも伸びる生命樹。世界中のお母さんたちへ、このエプロンアートを贈りたい。思いを、祈り形に。