共存をゴールに

【一日一作プロジェクト】黒い紙袋を台紙にコラージュ。「ルナ・ベルデ(緑の月)」が現れ始める2020年。共存への道を照らし、平和へと導く緑の月。

「5/9まで外出禁止令が延長されたよ!」

今日はその話題で持ちきりだった。メッセージも夜8時のテラスエールも。手帳に書き込んだ「青線」を、4/26からさらに2週間先まで

「ぐぐぐーーーーっ」

と、伸ばす。のびるのびる。ってか、4月は丸々青線の中。3月から始まったこのブルーライン。4月を塗りつぶし、ついに5月のページへ突入した。発表された時

「やはり」

と、みんな思った。毎日感染者が5000人増、500人死亡のペースが続いていたので、想像はしていた。が、誰も想像していなかったのは

「外出禁止令が2ヶ月間続くこと」

だろう。実に1年の6分の1。なにしろ感染者と死亡者数は増加の一途。収束の気配はまるでなし。女友達とのメッセージもコロナジョークが日常化している。

「これでもし、またさらに延長されたら次に会うのは夏だね」「ビキニを用意しておかなくちゃ」

これまでは「外出禁止令が終わるのを待つ」的な雰囲気があった。が、ここのところ、これが「新しい生活の仕方」だと受け入れ始めている。

「オンラインでレッスンを始めた」「パソコン見ながらヨガをやってる」「仕事を在宅でできるよう整えた」「新しいプロジェクトを準備中」

もう、待ってはいない。これは「始まり」なのだ。新しい生活の。新しい生き方の。新しい、次の時代の。

「もう元には戻れない」

スペインに暮らしていると、それをひしひしと感じる。「収束」がゴールだとしたら、とても先が見えない。だからこそ

「共存をゴールに」

医療システムと医療従事者が破綻せず、感染者は常にいるがなんらかの治療法があり、70%程度だが社会も回っている。それが、ゴールじゃないか。という気がする。

スペインのコロナウィルス感染者は192000人に。一日で約500人の方々が亡くなり、ついに死者20000人を越えた。

「緑の月」が現れ始める2020年。それは新しい時代の幕開け。共存への道を照らし、平和へと私たちを導いてほしい。祈りを形に。