希望の道エスペランサ

【一日一作プロジェクト】今日は「希望の道・エスペランサ」を作った。真ん中の鏡(出入口)を通り抜け、自由の身になる。希望は、道はある!と願いたかった。

「○○さんが、入院したって!」

いきなり朝からパンチを食らった。自分の知っている人が病院のベッドにいる。人工呼吸器を付けられている姿が目に浮かび、そこに、最後に会った時の笑顔が重なった。

「どうか無事、病院から出られますように!」

心で手を合わせる。入院したら家族から引き離され、隔離病棟に移される。それが何を意味するか。スペインに住む私たちは、そのゾッとするような現実と向かい合って生きている。

「そこから生きて出なければ、もう二度と家族に会うことはない」

という。そして、残された家族もまた。感染死の場合、最期のお別れも許されない。そのまま火葬に回される。お葬式すらできない。

毎日600〜900人が亡くなり続けている。いつ自分が感染してもおかしくない。と思う。もちろん注意力マックスでのぞんではいるけれど。そんな中

「毎日、何かを生み出す」

ことを自分に課して、1週間がたった。限られた材料の中で、可能な限りバリエーションを生み出し、個性ある作品へと進化させる。

「私は毎日を創造で刻みたい」

生きる証として。一日一作。病院で必死に生きようとしている人達へのエール。寝る間も惜しんで働いてくれる人々への感謝。そして会いたくても会えない愛する人達への思いを込めて

「毎日が最後の作品」

だと思って、アトリエに立っている。どれ一つとして、イスに座って作った作品はない。祈りを形に!

スペインのコロナウイルス感染者は約166000人に。一日で600人の方々が亡くなり、死亡者数は17000人を越えた。

だから、作り続ける。希望の道、エスペランサがあると信じて!