肉団子からハンバーグに

【一日一作プロジェクト】モロッコの楽器ウードを囲んで、音玉や夢玉、生き物や植物が舞い踊る「音夜夢宴(おとやゆめうたげ)」。今日は一大決心をして

「人生初の肉団子作り」

に挑戦した。が、結果から言うと「ハンバーグ」に近いもの。が、できあがった。レシピはなく

「パンと牛乳を練り、そこに卵とひき肉を加え、味付けをして団子にする」

という知識だけで、始めた。小麦粉をつけて丸め、焼く。フライパンの隅に野菜を入れ、少量のスープと共に煮る。

途中で、自分の作っているものが何なのかよくわからなくなり、友人Cさんにメッセージで助けを求めると

「ハンバーグか肉団子かによっても違うよ」「もう、どちらかわからない物になってる」

とにかく慣れない手作業に、調理台はカオス。団子を握った手はネチャネチャだし、気がつけばばなんと

「肉団子(ハンバーグ?)が20個も」

できていた。フライパンで5個焼き始めるが、残りは15個。再びCさんに助けを求める。

「冷凍する場合、生でするの?焼いてから?」「ラップでくるめばいいの?」

料理の上手なCさんは、とても詳しくいろいろな事を教えてくれる。が、私のレベルが低すぎて、料理というより「実験」。なんとか5個を焼き、15個を冷凍。までこぎつけた。

「戦場になってる。収集がつかない」

もう味など、どうでもいい。やり終えた達成感で、すでにお腹いっぱい。Cさんが「食べてみた?味はどう?」と尋ねてくれるので、正直に答えた。

「うわーおいしい!ってことはない。食べられる。でも、ケチャップつけたらおいしくなったよ!」

って、おいしいのはケチャップなんかい。生まれて初めて作った「肉団子的ハンバーグ」。さっそく写真を撮りハビ吉に送りつける。

「何?その不思議な食べ物」「・・・・・」

肉団子から始めて、ハンバーグになったのだ。料理をしている間に、アイデンティティを自ら変え「進化」したのだ。

そういえば、今日の作品。「コラージュパーツが楽器の上にあるか、ないか」「楽器があるか、ないか」で、どんどん新しい世界が広がる。

「変化こそ、私が身を置いている場所」

なのだ。波のように。風のように。不安定な流れの中に身を任せ、バランスを取り、そしてゆりかごのように、変化の腕に抱きしめられて生きている。

今日のスペインのコロナウィルス感染者は146000人。1日で6000人増。757人の方々が、たった一日で亡くなった。

祈りを形に。「非常事態宣言(外出禁止令)の続く4/26」まで「一日一作プロジェクト」を敢行しよう!