完全装備で買い物へ

スペインのコロナウィルス感染者は47000人になった。1日で7000人増。そんな中、今日は食料品の買い出しへ。週に一度、完全装備でスーパーをめざす。

「わざわざ雨降りのランチタイム」

を狙って。なにしろスーパー内に入れてもらえる人数は限られている。ので、混み具合によっては入口で10〜30分待たされるのだ。

「スーパーに入るために!」

ちなみに本日の私のいでたちはこんな風(写真)マスク、ゴム手袋、帽子、メガネ、スポーツウェア。もう誰だかわからない。

「おしゃれよりセキュリティ」

なので、私達の全神経は「無事帰還」することに注がれる。大変なのは買い物をして帰って来てから。

まず、玄関でマスク、手袋、スポーツウェアを脱ぎ捨て、すぐにうがい、手洗い、洗顔。私はシャワーまで一気に。その後、落ち着いて食料品の整理。

これがまた大変。新しい手袋をつけて、パッケージを全て外して捨てる。さらに食パンの袋など捨てられないものは、石けんスポンジで表面をぬぐう。

プラスチックやメタルには72時間、ウィルスが生存できる。と発表されてから「買い物イコール、リスク」になった。私自身、絶対にうつされない、うつさない気持ちでいる。

さて。今日はアトリエで、いきなり「恐ろしい現実」に気づいてしまった。全てのアクリル絵の具を寄せ集めても

「これだけしかない(写真)」

ことがわかり、しばし呆然。私のような後先考えず、ふんだんに絵の具を使って大きなサイズにがんがん描く者にとっては

「あと数枚分」

しかない。あまりのショックで、画材という画材をひっぱり出す。と「クレヨン」を発見。おお〜。さらに「布用絵の具」も。なんとかこれで、1ヶ月近くもたさなければ。

外出禁止令が延長されれば、しばらく何も買うことはできない。その時点で、描き続けることはもうできなくなる。それだけは避けたい。

「考えよう。考えるのだ」

いつもは何も考えていないのに。これだけの絵の具で、何ができるのか。すでにない色もある。うーん。ただ今、消化中。