外出禁止令が2週間延長

スペインのコロナウィルス感染者は、28600人になった。1日で3600人増。もうどうやっても止まらない。そんな中、発表された

「外出禁止令を2週間延長します!」

とたん、メッセージや電話が立て続けに入る。「ってことは、4月中旬まで!?」絶望的なため息は、外に出られない不自由さより

「私達の生活はどうなってしまうのか」

という現実的な不安。2週間前はまだぼんやりしていた。と思う。実際、私の友人の何人かが今週に入り「失業」を余儀なくされた。

「コロナウィルスより、仕事がなくローンが払えなくなる事の方が怖い」

と、いう人は山のようにいる。失業率20%強。サービス業で成り立っているアンダルシア地方は、コロナ不況をまともに食らう。そんな中、今日はずっと考えていた。

「自分に何ができるのか」

昨年の10月。台風19号が日本を襲い、甚大な被害を出した。その時も自分が無力に思え「アートに何ができるのか」を考え続けた。出した結論は

「毎日全力で描く。再生力、生命力を信じ、祈りながら!」

だから今期は、明けても暮れても「生き物&植物」を描いている。そして今。ここマラガで、このアトリエで

「できることは何だろう」

自分の仕事、役割とは何だろう。アーティストとして、何をやるために今ここにいるのだろう。それを心の中で反芻しながら今日は

「地中海のピアノ」

をペイント&コラージュしていた。夜8時まで。「テラスエールイベント」に飛び出すまで。お隣さんとテラスで顔を合わせ、力いっぱい拍手しながら感謝と勇気を分かち合う。

「そういうアートがいいんじゃないか」

と、ぼんやりと思う。「エールアート」。今日はテラスからパトカー2台と、ヘリコプター1機を見た。明日は30000人になるんだろうか。