ゴミ捨て場荒らし

制作スペース確保のため、また3つ家具を捨てた。サイドテーブル、イス、棚。ゴミ捨て場に置いておくと必ず

「誰かが持っていってくれる」

ので、捨てがいがある(笑)こういう私も「ゴミ捨て場荒らし」の常連。廃材利用が好きなので、よく目を光らせている。なんせ無料。

「ほらあそこに、君のライバルが」

廃材を漁る人を見つけるたび、そうベラに言われていた。今回捨てる3品も、実は10〜15年前ゴミ捨て場から拾ってきたもの。うちの家具の半分は

「ゴミ捨て場からの生還コレクション」

もちろんその後、ペイントされアート作品へと「華麗なる変身」を遂げるんだけども(笑)

「お疲れ様。これまでありがとう」

えっさえっさと運び出しながら、出会った日のことを懐かしく思い出す。雨の中、濡れているテーブルを発見。「もうすぐ家だからね」と、びしょ濡れになりながら連れ帰った。

「何事にも、卒業がある」

物にも、人にも。環境にも、関係にも。自分の必要、人生のプライオリティに従って「どんどんシンプルになる」と喜んでハビ吉に言ったら

「家具が減ってスペースができても、人が住めない家」

と言われた。「お茶もできないじゃん」「くつろぐ場所がない」「これだけテーブルがありながら、なんで食事をする場所がないんだ」

不思議だ。私の1番の問題は「空いている壁がない」ことなんだけど。