ゴミ箱からの生還

いくつか「新しい試み」をしている。色や筆の使い方、重ね方・・・「したことがない事」をするので、うまくいかず全てを捨てるリスクをしょって。

「一日全力で取り組んでゴミ箱へ」

というのは、かなりの疲労感(笑)実はこの作品も、8時間を費やした後

「ダメだ。捨てるか」

というところまでいった。イスに座って呆然と眺める。夕食をしながら眺める。シャワーの後に眺める。精神的疲労感に襲われながら

「いっそ切り刻んでコラージュにでも」

と、力なく作品に目をやった瞬間。これまでとはまるで違うものに見えてきた。女神ミューズの降臨(笑)この時、すでに夜10時。

「中心を変えよう!」

進むしかない。ので、ペイントし始める。自然光でないと色はわからないが、それより何よりやっと届けられた

「ひらめきに従う」

事の方が大切だ。ひたすら突き進む。12時近く、おおまかな構図と色が決まった。大満足。あの時、ひらめかなかったら捨てていた作品(笑)ゴミ箱からの生還。

こんな私につきあってくれるオウムに感謝。丸イスにちょこんと乗っかって、夜中までアトリエ出勤。お疲れ様でした。