ハビ吉はマドリッドからマラガへ来るたび(ほぼ毎週)連絡してくる。忙しそうなので「ようこそマラガへ」的なメッセージをしてほかっておくのだが、今日雷が落ちた。
「僕がマラガにいるのに、メッセージ一行、電話1分する時間もないのか。この3日間で」
静かだが、ずしりとくる言葉だ。とても
「今ちょうどフラメンコ教室が終わったところ〜」
などとは言えない雰囲気ではある。が、言ってしまうのが私なので、さらに状況は悪化。信頼回復のため、なんとかせねば・・・
「そうだ!今の気持ちを歌にして送ろう」
オペラ風に、思いっきり抑揚をつけて。腹式呼吸で。アイフォーンのボイスメッセージを使い、録音&送信。
「コモ・エスタ〜ス?怒らないで〜私は怠け者なのー。あなたは信じないでしょうね。あぁあ、こんなにもあなたの時間、自由を大切に思っていることを!」
その後に「一緒にランチする?」と、メッセージを添えた。が、返事なし。10分しても返事がないので
「じゃ、ランチ一人で食べるね。またね」
と送った瞬間だった。電話が鳴り出し、見ればハビ吉。これは、オペラ風に出るしかないではないか。
「おぉお〜、もう怒りは去ってくれたの?怠け者の私を許してー。あなたの自由を思っているわ〜」
するとなんと。ハビ吉もオペラ風に返してくる。
「なんてやつだ。信じられない〜。よくもそんなことが〜」
「おぉお、お願い〜。私の言うことを聞いてー」
「全てスル〜、とんでもない奴だー」
しばらく歌合戦。のおかげで、雰囲気はかなり和んだ。音楽って、すばらしい。
アリア「あなたの自由が私の歓び」←私。
アリア「許すまいぞ、心は怒りの炎に燃え」←ハビ吉。
さて。その後に招かれた午後のお茶。ハビ吉ファミリーと、86歳になるおばあちゃんのお誕生日祝い。手作りリンゴケーキがおいしくて、3回も喜んでおかわりしていたら
「僕はももに無視されてる。他の友達とは夜中の3時まで遊んでいるのに」
反則だ。ファミリー&お友達の前で。事実なだけに、言い返せないのがつらい。