ハビ吉に「一緒にランチしよう」と誘われ、普段着&手ぶらで出かけて行くとサプライズが待っていた。
「フェリス・クンプレアニョス!」
ハビ吉の叔父さん、ダビー、ファン、インマ、クルス、アウローラ・・・あまりの驚きで、しばし固まってしまう。
手作りのスープ2種類、ハムの盛り合わせ、魚のフライ、チーズの盛り合わせ、パエジャ、魚のフライ、チキンの煮込み・・・これ全て手作り。
おいしい料理に舌鼓しながら、まずはビールと赤ワインで乾杯。先週、ハビ吉の誕生日で会ったばかりのメンバー(笑)しばし近況報告。
「こんなことならケーキ買ってきたのに」
焦る私に、ダビーが袋からケーキを取り出す。なんとチョコレートケーキとニンジンケーキの2種類。贅沢じゃ〜。
「シャンパンで乾杯しよう」
ハビ吉にボトルを渡され、初めてコルクをあける。どきどき。ロウソクに火が灯され、いざ願い事を。
「Amor y Salud(愛と健康)!」「口に出しちゃいけないんだよ」「ええっ」
ドタバタしながら、ロウソクの灯を吹き消す。シャンパンで乾杯!2時半開始のお祝いランチ。お開きはなんと夜の8時半。6時間耐久。
お忙しいところ、みなさん本当にありがとうございました。昨日、急に決まったランチ。あわてて駆けつけてくれたことでしょう。
そして。こんなサプライズを用意してくれたハビ吉、本当にありがとう。必死で後片づけをして、今夜9時半の便でマドリッドへ飛んで帰るんだよね。
「20年以上前。スペインへ渡って初めての誕生日を祝ってくれたのは、ハビ吉とダビー、お母さんのアウローラでした。生クリームとイチゴのケーキで」
メッセージを書きながら胸が熱くなる。あの日、思ってもみないサプライズに、思わず台所で泣き出してしまったことを、今でもはっきりと覚えている。
そして。52歳の誕生日に、同じ顔が集う。月日を重ねるすばらしさ。感謝の念が、じわじわと湧く。
私の半分はスペインでできている。それが南スペイン・アンダルシアのマラガであることを誇りに思う。みんな、ありがとう!