世界遺産の町クエンカ

マドリッドから世界遺産の町クエンカへ。約2時間の道のり。ランチは「アロス・カルドソ(リゾット)」。これがめちゃうま〜。まずは宿泊先クエンカのパラドールへ。

「すごっ・・・絶景!」

深いV字谷の渓谷に架かる「サン・パブロ橋」。その下に広がる「ウエカル川渓谷」。岩の上に建つ「カサス・コルガーダス(宙づりの家々)。

世界遺産の絶景。その、まん前に建つパラドール。圧巻。ここで2泊もできるなんて!特割プロモーションを見つけ、予約してくれたハビ吉に感謝。

パラドールの中に一歩足を踏み入れると、荘厳な「回廊と中庭」が出迎えてくれる。16世紀に修道院として使われていた建物。どこを見ても歴史感たっぷり。

「部屋から渓谷が見えるよ〜」

なんてすてきな部屋なんでしょう。しばらくベッドにひっくり返ってパラドール気分を満喫。冬には雪景色に包まれるんだろうな。

さて。まずは「サン・パブロ橋」を渡り、旧市街へ。この橋、かなり怖い。強風だったら渡れないかも。かつては、旧市街と修道院を結ぶ唯一の手段だったのらしい。

もともと薄暗い旧市街。日の入りと同時に一気に暗くなる。そして。ぐんぐんと気温が下がっていく。

「今、4度だよ」「えええっ」

空気が切れるように冷たい。でも。石畳の迷路に誘われ、どんどん奥へと入り込む。観光ゾーンとはいえ、人っ子一人いない通りはめちゃ暗く、怖い。

「もう引き返そうよー」「ここを歩かないで、なぜクエンカに来たんだ」

ハビ吉にむんずと腕をつかまれ、薄暗い通りを引きずられて歩く。そして。夜7時を過ぎると、通りから人の姿がぱたりと消えた。

(明日に続く)