左脚ゾクゾク事件

朝起きたら、いきなり「左脚」にゾクゾクと寒気が走った。かと言って、寒くはないのだ。熱が上がる前に襲われるあのゾクゾクした感じ。が、左脚だけに走る。

「風邪ではないし、これはいったい?」

太ももの後ろから、ふくらはぎにかけてひたくらゾクゾク。症状はそれしかなく、とりあえず足をマッサージ。

「まずは、インターネットで検索しよう」

左脚がゾクゾク。からスタートしたのだが、いつのまにか「足の痛み」「足のしびれ」項目に、ずいずい引きずりこまれていった。

「しびれじゃないんだよなぁ」

足をさすりながら、セビジャーナス教室へ出かけて行く。

「安静はよくない、適度な運動を」

と書かれていたので、ダンスならよかろう。と勝手に判断。

「セビジャーナス、サルサ、バチャータ、メレンゲを、続けざまに1時間半踊る」

のが、はたして適度なのかどうか。とりあえず全てこなして帰宅。帰りに近所で買い物。それが、いつもの10倍くらいへとへとなのだ。そして、その夜。

「うわ〜、なんだーこのゾクゾクは!」

左脚をさすりながら、飛び起きる。うとうとしてもその度にゾクゾクが襲い、目が覚めること4回。さすがに心配になり、湯たんぽで温める。と、劇的に症状が改善。

「気持ちいい〜、眠れる〜」

そして翌日。目が覚めると、左脚のゾクゾクは見事になくなっていた。が、ももに多少の痛みが残り、さらに右ももには新しい痛みが!

「なんだか首も、寝違えた感じの痛みがあるんだよね」

と、ハビ吉にメッセージすると

「まさか、踊ってるんじゃないだろうね」「・・・・・」

鋭い。世の中の適度な運動の中に、フラメンコやサルサは入らないらしい。

「安静にして、体を温めるように」

と叱られ、もしかしたら「坐骨神経痛かも」というところで落ち着いている。

「明日はホカロンを貼ってみよう」

お尻周りを、季節はずれの湯たんぽで温めながら「あぁあ、温泉があれば」と、つくづく思った。