フラメンコショーへ

マラガのセントロへ「フラメンコ」を観に。それがなんと!舞台の一番前の特等席。あぁあ、予約して本当によかった。

なんというパワー。「美しさ」や「技術」ではない。私たち観客を圧倒するエネルギー。ぞわっと鳥肌が立った。

「自分を強烈に生きる」

一人の人間の姿。それを間近でライブで観られる幸せ。なんという力強さ、たくましさ。踊り出したとたん

「ポーン」

と、何かが客席に飛んで行った(笑)床を見ればなんと「イアリング」。もちろん本人は気づくはずもなく。そして次に

「ひゅーっ」

と、また何が飛んで行った。それも、小さいものが次々と。これはいったい?

「ひゅん」「ひゅーっ」「ぽん」

ステージや床、そして私たちのテーブルにまで。よく見ればなんと。それは髪の毛を留めるための「ヘアピン」なのだった。さらに。

「ぽーーーん」

と、これは宙に舞った時点でわかった。「ヘア飾りの花」。動きのキレが凄すぎて、体につけているものが全部飛んで行く。

「踊る」のではない。「生きる」のだ。

アンダルシアの暮らしが、私に教えてくれたのは「人間らしく生きる」こと。技術より知識より洗練より。

「自分の人生を生きる!」

その圧倒的なエネルギー。それに毎日触れて生活できることに感謝。こんな人間的なマラガだからこそ、私はピアニストになれたし、こうして今絵を描いている。

他人からどう見られたって、どう思われたっていいじゃないか。その絶対的な信頼感。幸福感。我が道を行く、清々しいまでの孤独感と平穏。

さて。ライブショーの後は夕食へ。ダンス教室の仲間とノンストップでおしゃべり&ビール。フラメンコショーに負けず、女子会の方もパワフル(笑)。みんな、楽しいひと時をありがとう!