なんと日帰り旅行の行き先は「マジョルカ島」なのであった。ずっと行きたいと思っていた場所。まさかのサプライズ。

「パスポート持ってきてないよ」「いらないよ、国内なんだから。IDカード持ってきた？」

先に言ってよ。もし持ってなかったらどうしたんだろう。マドリッド空港からわずか1時間。で、もうマジョルカ島。早っ。すぐにレンタカーを借りる。

「僕が一番きれいだと思う海岸に連れて行く！」

自信満々なので、全てのコースはお任せ。だいたい超仕切り屋なので、私の提案など最初から入る余地なし。空港から約30分。

「ここから歩くよ」

車を降りて歩くこと10分。いきなり目の前に海が現れた。それも真っ青の。

「なんて色！」

しばし言葉を失う。なんて美しい海。クリスタルブルー。ビーチ際は透明で。まぶしいほど真っ白な砂浜。ただただ見ているだけで幸せな気持ちになる。

「あぁあ、来てよかった」

感動で立ち尽くしていると

「さ、靴を脱いで！」「えっ、まさか」「ここまで来て海に入らなかったら意味ないじゃん」

なんとハビ吉は、タオルと水着とビーサンを持って来ていた。それも私の分まで。シーズンオフでほとんど人のいない海岸。

寝っ転がり、水際を歩き、深呼吸をし、ひたすら海を眺める。なんという色。なんという美しさ。

どんなアートも自然にはかなわない。こんなに一瞬で、私たちの心を癒し元気にする。そして。どんなアートも友情にはかなわない。20年以上も友達でいてくれるハビ吉に感謝。

ランチはマジョルカ島の庶民的なレストランへ。パエリャ、魚介類のスープ、イカの詰め煮、豚肉のソテーなどを次々とたいらげる。なんとデキャンタのワインつき。

マジョルカ島に行くならぜひ「Ses Covetes」の海へ！こんな写真のような青い海に出会えます。

さて、ビーチでのんびりした後は再び飛行機でマドリッドへ。後ろ髪を引かれつつトンボ帰り。絶対マジョルカ島って一泊する場所だよなぁ（笑）。

でも。仕方ない。これからマドリッドのセントロで「サルサライブ」が待っているのだ。それも11時開場。って、もうふらふらだけど。

（明日に続く）