マドリッドのんびりランチ

さすが首都マドリッドはおしゃれな店が多い。レストランの数もハンパなく、どれも見るからにおいしそ〜。この日はカウンターランチ。

まずはワインで乾杯。赤と白、ハビ吉と私とそれぞれ違うものを注文して、4種類の味の違いを楽しもう!という企画。おぉお。

平日のランチタイムなので、背広姿のおじさんや一人でふらりと立ち寄る女性などが、カウンターを占領。

スペインのいいところは、一人でも気軽にランチタイムにカウンターで、ワインを飲みながらくつろげるところ。

自分だけの静かな時間。ほっと息をつく。思いをめぐらせる。心の声を聞く。自分の内と向かい合う。癒しと回復の時間(笑)。

この日はハビ吉と楽しくおしゃべりランチ。そして、散歩しながら2軒目の庶民的バルで生ビールとタパス。

「ポカポカ陽気のマドリッドでだらだらする」

これが、私に一番必要だったのかも。現代アート展示会をハシゴして駆けずり回ろうと思っていた。が、何か違う気がする。

仕事もせず、料理も掃除もせず。なんという贅沢。アイフォーンをいじくっていたら「サルサ」のライブがあることを発見。

「行きた〜い!一緒に行こうよー。ポル・ファボール(お願い)」

ライブ情報を貼り付けて友人たちにメッセ。あっという間に6人が集まった。めちゃ楽しみ〜。なのはいいが、開始が夜の11時。って遅っ。

「帰って来れるかなぁ。11時なら大丈夫か」

不思議なことをつぶやくハビ吉。聞けば「日帰り旅行」を秘かに計画し、もうチケットも買ってあるとのこと。

「えっ、どこに?」「それは明日のお楽しみ。ももがずっと行きたいって言ってた場所」

それはどんな所なのか。そして夜の11時にライブハウスへ間に合うのか。何より疲れきった体で、夜中の12時にサルサを踊ることができるのか。

(明日へ続く)