共同展の大変更に呆然

明日に「開会式」を控え、とてもショックなことがあった。共同展の現場から「着物ペイントを吊るす棒を持って来て下さい」と連絡があり、あわてて駆けつける。

ところが。現場ではとんでもない「大変更」が行われていた。お偉い方の一声で、なんと展示予定作品の半分が「展示日程の変更」になる。というのだ。

理由は「展示スペースに対して作品が多すぎる」というもの。現場のスタッフは必死でなんとか取り寄せた作品を展示しようとしてくれたが、結局無理。

私は「棒」を手に呆然。今頃、日程の変更?みなさんにお知らせした後で?しばらく反応できないくらいの衝撃。だって明日はもう「開会式」!

で、結果から言うと、私の作品4点は「3回に分けてそれぞれ1、2点ずつ」展示されることになった。

「だったらせめて、当初の展示予定だった2/11〜15は着物ペイントを展示させて下さい!」

もうみなさんに連絡してあるのだ。特に「初日」には、お世話になっている方々も呼んである。

それが。なんと。だめ。信じられない。理由は「スペースがない」から。

「2/11-15は陶器1点だけの展示です。そして2月末にカリグラフィアート。3月に着物ペイントを展示します」

数分、立ち尽くした。でも仕方ない。私の個展ではないのだ。

「だったら、着物ペイントは持ち帰ります。3月まで展示してもらえないなら、倉庫に置いておいても」

現場スタッフの皆さんにお礼を言い、着物ペイントと棒を抱えて立ち去る。ショックで声も出ないがまずはランチ。午後からピアノレッスンが8時まで入っている。

いつもなら安い定食屋のランチを食べるところ、今日は「おいしいものを食べて元気を出そう」という気になった。

ゆったりソファに腰かけ、窓から通りを眺めながらビール。そしてステーキ。

「おいしい〜っ」

一口食べて感激。食べ物って大切だなぁ。おいしいって、それだけで幸せになるんだなぁ。お腹がいっぱいになったところで、私はいつもの魔法の呪文を唱える。

「それはあえて与えられなかった。あったらやらないでいたことをやるために。それも今!」

これは私の作った魔法の呪文。今までに何百回と繰り返し唱えてきた。窮地に陥るたびに。与えられなかったのには理由がある。それはなぜか。そこに集中しよう。

会場の壁に飾られるはずだった着物ペイント。「壁に飾られなかった」のには理由がある!そう決意した瞬間、とんでもないアイデアがビジュアルとなって浮かんできた。

(明日に続く)