30年ぶりの筆文字

なんとか共同展の「写真&データ」送りが無事完了。次のタイムリミットは土曜日。午前中に「展示物および備品」全てをお届けしなくてはならない。

で、「展示方法」を考え「準備」するのに2日しかない。というせっぱつまり方。ほぼ即断即決、即行動。

レッスンの合間の10分や30分を利用して「土器の展示方法」を考え、あれこれ試す。白いパネルをバック置き、懐中電灯で「穴」から土器を照らしてはどうか(写真)。

こんなに忙しいのに、はたとパネルの隅に「習字の筆で文字を書き、デザイン的に入れたらどうか」

などと思いついてしまい、いきなり始まってしまう。誰かとめて。時間配分というのがまるでない。思いついた時がやる時。

「何に書こう?」

半紙などあるはずもなく、見回すと「楽譜」の山が。すごい。運命はちゃんと用意していてくれたのだ。

筆を手にするなんて30年以上ぶり。小学一年から6年間、毎週「習字教室」へ通っていたとはいえ

「筆と墨とすずり」を「スペインに持って来ていた」ことが、信じられない。このためだったのか?さっそく筆をすべらせる。

「おお〜」

信じられないことに、腕は覚えているのだった。文字の書き方ではなく、呼吸や筆づかいを。

それはまるで「絵」だった。一息で描く。強弱をつけて。緩急をつけて。私の作品の「下書きなし」の「クリアーなライン」は、習字から来たのかもしれない。とさえ思った。

「いかん。止まらん」

で、夜の10時過ぎまで書いていた。とにかく「土曜日の朝までに全てを作る!」のだが、大丈夫なのか。

そういえば金曜日の夜は、ハビ吉の誕生日ディナー。プレゼントも買っていない。許してくれるかなぁ。