バルセロナへ行けなかったわけ

実は、先週末は
「バルセロナへ行っている」
はずであった。ルイスに会いに。誕生日をみんなで一緒に祝うために。

それが、家にいる。というのは、どういうことか。私の身の上に
「突如起きた話」
を、今日は書こうと思う。

もちろんバルセロナの往復チケットはゴミと化し、誕生日ディナーもキャンセル。プレゼントも渡せぬまま。

理由は簡単。出発の二日前の夜に突如
「全身倦怠感、寒気、関節の痛み、のどの痛み、38,5度の熱」
が、一気に襲ってきたから。

インフルエンザや鼻かぜとちがうところは
「のどの痛みがメイン」
というところ。私は風邪というと圧倒的にこのケースが多いので

「咽頭炎か扁桃炎」
と、すぐに当たりをつけた。これにかかると、短くても3、4日は絶対安静。である。

だいたい二日目には
「のどが痛くて、つばも飲み込めない」
状態になるのはわかっている。

たいてい食事ものどを通らず、しゃべることなど絶対無理。なので、さすがの私もバルセロナ行きは一発であきらめた。

「実は行けなくなって・・・」
奥さんのマリに連絡すると、しばし呆然。状態。そうでしょうとも。本当に申し訳ないということを、湯たんぽを抱えながら伝える。

それでも、私にとって一番大切なのは
「ルイスに風邪をうつさない」
こと。うつすためにお祝いに行っていたら、意味がない。

実はルイスは今治療中。で、免疫力が落ちているので、ただの風邪でも要注意なのだ。

というわけで、先週末は「バルセロナでお祝い」の代わりに、家で寝ていた。唾も飲み込めないほどの喉の痛さ、高熱にうなされながら。

二日たってもいっこうによくならず
「これはいよいよ抗生物質か」
と、青くなっていたところ
「ピン、ピン」
と、アイフォーンのメッセージ着信音が。

見ればなんと。マラガのアロラ村に在住の画家・長縄しんじさんなのであった。
(明日に続く)

★せっかくなので「アトリエいちご祭」の写真を紹介します。大特価のイチゴを、あの手この手で食べる私たち。生クリームが大好きで、スプレー缶を見るとすごい勢いで走って来るオウム。本当に困っています。