やみつき黒板ペイント

思いがけず「日本語教室」を始めてから、文字を書くことが多くなった。子供たちと机に向かって。

当たり前だけど、ピアノレッスンはピアノに向かうので、気が付かなったのだが
「黒板があると便利だなぁ」
という思いは、日に日につのっていく。

そこで、黒板を購入しようかと文房具店へ見に行ったら
「ひょえー」
と思うほど高い。上に種類がない。

「なんとかならないものか」
と、お店で頭をひねっていると、お店のお姉さんが、口元に笑いを浮かべながらやって来た。

「だったら、黒板用の塗料を買ったらどうです?」
「えっ」
「好きな板に塗るだけで、乾けばもう黒板!」
「うそ・・・」
「その上、値段も安い」

お姉さんとはもう顔見知りなので、私の性格はよくご存じ。
「ほーら、色もいろいろあります。20種類くらい」
「うわーっ」

気が付いたら、黒、緑、黄緑の3色を購入していた。さっそく、家にある板という板を引っ張り出して塗ってみる。

なんか、ものすごく快感。絵を描く時って
「ものすごい集中力」
で、食事も忘れてしまうほど。それに比べると

「何も考えなくていい」
このただの平塗り(って言うのか?)は、ほとんど「瞑想」である。

で、気が付いたら、当初の予定であった
「3枚」
はとっくに塗り終え、家中にある板を探して塗る塗る。

それでも塗料が余ったので・・・
「ああっ、これを〇〇に塗ったらどうだろう」

ものすごいことに気づいてしまった。でも、それを始めたら
「バルセロナに行けない」
気がして、一瞬躊躇する。

が、それも一瞬だったので、ただちに決行された。
(来週あたりに続く)