6・大掃除とカラオケ大会

昨日の続き。名古屋から一路、豊橋へ。一週間ぶりの実家はやっぱり落ち着くなぁ。

大晦日に向け、父と家の掃除&整理。そして。母の遺品をいよいよ少しずつ整理することにした。とはいえ、ついつい手が止まってしまう。

2015年にべラと母が相次いで亡くなったので、私たちは同じ
「配偶者を亡くす」
立場に立たされた。

私の方が三か月ほど先だったので、父の置かれた立場、気持ちがよくわかった。これまでは、父の方が人生の先輩なので、いつでも理解してもらうばかりだった。

配偶者を亡くした後の「喪失感」を、私はもう知っていた。
「死ぬ」のは、一回きりだ。でも、愛する者を失った悲しみは、何十回、何百回と、毎日私たちの心に押し寄せる。

それがよくわかっていたので、母の葬儀後、父を一人残してスペインへ戻るのがとてもつらかった。しかし、父は見事に乗り越えてくれた。

私たちは「同じ悲しみ」を持っている。だが、それは別の言い方をすれば「分かち合える同士である」ということ。そんなことを思いながら家の掃除をし、整理をした。

そして、ピアノの蓋を開ける。私が三歳の時に、両親が買ってくれたピアノ。当時はかなり高価なものだった。

スペインへ渡り、ピアニストをめざした頃、あまりに貧乏でピアノが買えず
「友人のピアニストの家に、ピアノを弾かせてもらいに」
行っていた。

そんな時、実家にあるこのピアノのことをよく思い出した。結局一年かかって稼いだお金でピアノを購入したが、それももう25年前の事になる。

さて、家の掃除&整理の後は、父娘カラオケ大会。これも、きみどり家恒例。親子でデュエット(笑)。
「居酒屋で~」
って、けっこう憶えてるもんだな。

これは、年末カラオケ大会。もちろん新年カラオケ大会もあり!それはまた改めて紹介いたしましょう。
(明日に続く)