アルマチャール村のアホ・ブランコ祭

山道を抜けると、そこは白い村だった(写真一枚目)。川端康成ではないが、「白」のインパクトというのは大きい。

先日、訪れたマラガの田舎の村。アルマチャール村はまさに
「山道を抜けたとたん、白い塊が目に飛び込んでくる」
山間の里であった。

「心をわしづかみ」とは、こういうことを言うのだろう。なにしろ想像を絶する山道。ヘアピンカーブの連続。途中何度も舗装されていないボロボロの田舎道になる。本当に村にたどり着けるのか。すごい不安。それを隠してよろよろと行くこと四十分。

「うわーっ、すごっ!なにこれ・・・」
「あぁあ、まるでモロッコの村みたい」
「すごいー、家が連なってる~」

まさか、こんな風景が広がっているとは思ってもいなかったので、大興奮の私たち。
「目の前にいきなり出現した白い塊」
に、もうほとんどショック状態。山道を下りながら、ゆっくりと村に近づいていく。

この日は「アホ・ブランコ祭」が催されているとのことで、わざわざこんな人里離れた村まで車でやって来たのであった。あ、運転はハビ吉、友人のクルスも突然参加。

この一帯はマラガ県内でも「ほしぶどう」で有名。ご覧の通り村に入ってすぐ、ほしぶどうの収穫作業をするセニョーラに出会いました(二、三枚目)。そばにぴったりとくっついて離れない犬ちゃんもかわいい~。

村の広場では「アホ・ブランコ」がふるまわれていました(四枚目)。アーモンドとにんにくが主食材の白いスープ。マラガのバルやレストランでも食べることができますので、ぜひお試しを。

村の中心となる広場では、この日のために舞台が特設され、踊りや音楽のショーが続く。オーレ!(六、七枚目)。立ち見ですが、舞台のすぐそばまで近寄れるのでライブ感いっぱい。ベルディアーレスの演奏や踊り、フラメンコなど夜の12時まで続きます。

村は小さいので、ざっと回っても一時間半。ただし
「すべて坂道」
なので、常に上がったり下がったり。歩きやすい靴で出かけましょう。

せっかくなので、夕食でも!と思ったのですが、とんでもない。どこも超満員。そうだろうなぁ、お祭りの日じゃ。仕方なく、帰り道で夕食をすることに。

車へ向かう途中、露店を発見。お土産に「村の特産物」を買って帰る(九枚目)。私は地元ワイン&ほしぶどうの甘口ワインを入手。うれし~。これを家に帰って、ちびちび飲むのだ。

マラガを始め、南スペインに広がる白い村。私が愛してやまないプエブロ・ブランコ。普通の素朴な生活村。というところがいいのです。ぜひ、訪れてみてください。