コルドバのパティオ祭・5

昨日の続き。ハビ吉がするすると吸い込まれて行ったのは、コルドバ旧市街にある「高級ハム&チーズ屋」であった。ふだんはお目にかからない、もしくは私の眼中にはない、レベルの品々。が、そこにはずらりと並んでいた。

「一キロ90ユーロの生ハム・・・」
聞いただけで、気絶しそうになる。ふだん私たちが食べているのは、一キロ15ユーロ前後。係のお姉さんがそっと、それは大切に薄切りにしてくださる(写真一、三枚目)。

お店には、プレゼント用に生ハムの脚一本も売られています(写真二枚目)。が、これ一本で、何万円ですよ。よくスペインの政治家がクリスマスプレゼントに使うヤツ(笑)。

さて、生ハム&チーズでおやつをした後は、再び街中へ。その間にバッテリーも充電。この時期、スペインは日の入りが遅いので、夜の十時近くまで明るい。だから一日がとても長く感じられます。

まずは、コルドバのへそ「プエンテ・ロマノ(ロマノ橋)」へ。午後九時でこの明るさ(写真四枚目)。これからいよいよ「バル&レストランのはしご」に出発!

まず一軒目は「Los Romerillos」。橋を渡った所にある庶民的なバル(五、六枚目)。ここで注文するのは、もちろん「サルモレホ」。私は「サルモレホ食べ比べ」を実施中!だったので、行った所すべてで注文。

コルドバっ子にまじって食べる「サルモレホ」。これが、おいしい!クリーミーで濃厚で(涙)。さすが、外国人観光客は一人もいない。あ、私か(笑)。

「サルモレホ」とは、一口で言うと「トマト、パン、にんにく、オリーブオイルをミキサーにかけたもの」。お店によりバリエーションはありますが、オレンジ色のクリームの上に、生ハムやゆで卵が乗っている外見はほぼ同じ。

とはいえお店により、味やまったり感、酸味や色などが微妙にちがう。今回は食べ比べをするために、小さな「タパス」サイズで注文。これならどこで食べても2~3ユーロ。

さて、「プエンテ・ロマノ(ロマノ橋)」へ戻ると、すでに夜景になってました(七枚目)。ロマンチック~!な雰囲気の中、私たちは次の店めざしてガシガシと歩く。

はしご二軒目は「El Churrasco」(八、九枚目)。肉の専門店だけに、すごい肉の塊がゴロゴロ。そんな中、もちろん私は迷わず「「サルモレホ」を注文。そして、ハビ吉が肉料理を一品。コルドバではけっこう有名店ですが、私たちとしてはイマイチ。だったので、さっそく次へ。

コルドバの夜をしめくくるのは、レストラン「CASA PEPE」(十、十一枚目)。なかなかおしゃれな雰囲気。テーブル席は満員。私たちはカウンター席へ。ここなら「一品料理」でなく、手軽な「タパス」を注文できる!

私たちが選んだのは「サルモレホ」「アホ・ブランコ」「なすのフライ」。これがもう、至福の味!(写真十一枚目)。中央の白いスープが「アホ・ブランコ」。アーモンド、にんにく、オリーブオイルで作る、シンプルかつおいしく作るのが難しい一品。

コルドバの長い一日が終了。再びよたよたと歩き出す。宿に着いて私は十分で寝てしまったが、ハビ吉は友達に電話をしたり、しばらくごそごそやっていた。そして相談の末、アイフォーンの目覚ましを七時半にセット!

というのも、明日は朝一番で「メスキータ」へ行かねばならない。聞いた話では(半信半疑ではあるのだが)、メスキータに「無料で入る唯一の方法」は、「八時半開場と同時に入る」。というのである。はたして本当なのであろうか。

(明日に続く)