コルドバのパティオ祭・4

昨日の続き。ホテルの屋上にある「絶景カフェテリア」でコーヒーをした後は、再びパティオめぐり。何がすばらしいって、「パティオコンクール」に参加していない家や施設にも、入れたりのぞけたりする!オーレ!

スペインはヨーロッパの中でも、一番「アラブ(イスラム圏)」の支配が長かった国。その中心地(当時の都)であったのが、このコルドバ!というわけで、イスラム的な文化や建築が、町中に残っています。

イスラム文化とアンダルシア文化の融合!それこそが、コルドバを始めとする南スペインの魅力。パティオを囲むアーチ形の回廊や、中央に造られた「八角星の泉」も、イスラム文化の遺産(写真一枚目)。アルハンブラ宮殿でも見かけますよね。

あまり知られていませんが、実は「パティオ」だけでなく、「窓格子」や「バルコニー」のコンクールも同時に行われています。だから、町中がもうどこを見てもフォトジェニック!旧市街を歩いているだけで、やたら写真を撮りたくなってくる(笑)。で、案の定、バッテリーが赤信号。

夕方になっても、気温はまったく下がらず。午後七時で三十三度。暑い~。乾いた熱風なので、じとじと感はないものの、干からび感100%。三十四度の乾いた熱風の中では、パティオはほんと「オアシス」に思えます。水と木陰と涼があって。

そんな中、すばらしいのはコルドバの旧市街には、あちこちに「泉」が造られていること!(写真八、九、十二枚目)。これすべて別々の場所。すばらしい町整備ではありませんか。泉を発見するたび水浴び~。あぁあ、ミニオアシス。

さすがに疲れて、バルで休憩。冷たいビールで乾杯。さて、写真のこの巨大な黄色い円型のものは、いったい何でしょう?(十、十一枚目)チーズ?いえいえ。似てますが、実はこれトルティージャ。そう、スペインオムレツ。

料理の興味のあるハビ吉は
「どうやって作るの?」
と熱心に聞いてましたが、私はひたすらビールのグラスを傾け、瞑想。実はこのバルの目の前に、あの「メスキータ」があるのですが、暑さと歩き疲れで観光どころではなく。いったん宿泊先へ戻ることに。バッテリーも充電しなきゃ。

再び、よろよろと歩き出す。すると、いきなりハビ吉が目を輝かせ
「おやつを買っていこう!」
と、言い出す。
「甘いもの、好きじゃないからいらない。それより夕食!」
すると、口の端に笑いをにじませて、言うのであった。

「一キロ90ユーロの最高級の生ハム、それに高級チーズをあわせて、おやつにするってのは?」
「・・・・・・・」
「もちろん、赤ワインも買っていこう」

がんばって働いてよかった、と思える瞬間であった。
(明日に続く)