コルドバのパティオ祭・3

昨日の続き。地図を頼りによろよろと、迷路のような小道を進む。午後四時。気温は34度。暑い。乾いた熱風の中で意識が遠のいていく。
「早く冷たいアイスコーヒーが飲みたい!」
その一念で、歩みを進める。

「あぁあ、ここかも!」
「えっ・・・ここホテルだけど」
「ここの屋上なんだってば。グーグルによると」

小首をかしげるハビ吉の手をつかんで、強引に中へ。確かに。いかにも高そうなホテル。一泊150~200ユーロはしそう。だが、めざすは「カフェテリア」。だったら、コーヒーだけ飲むんだし。

ずんずんと階段を上り、屋上のカフェテリアへ到着(写真一~四枚目)。
「うわぁあっ、こ、こ、これは!」
「すごい眺めだね・・・」

ハビ吉もびっくり。そう、たまには私が驚かしてやらないと。目の前にはコルドバの旧市街の屋根。その向こうには、あの「メスキータ」が!

「これは、すごいよ!」
ハビ吉も興奮気味。さっそく撮影会(笑)。平日なのでお客さんは二テーブルのみ。そのお客さんも少しして去ってしまい、カフェテリアは私たちの貸し切り状態に。

「信じられない。貸し切りなんて・・・」
ボーイさんが、私たちのためにアイスコーヒーを一階から運んで来てくれる。なんか、すっごい贅沢気分。(ちなみに、一~四枚目の写真はハビ吉が撮影。ブログに貢献してくれてます)

ホテルの一階にはレストランもありました。こじんまりとした中庭にたたずむ小さなレストラン。隠れ家風でいい感じ~(写真五~八枚目)。ちょうどランチタイムが終わった後で、ここも私たちだけ。
「貸し切りだなんて・・・なんか、お金持ちになった気がする」
「コーヒーは僕がごちそうするよ」

で、気になるコーヒーのお値段は。なんと!
「えっ、一杯2,5ユーロ?ほんとに?安っ。信じられない」

喧騒から離れて、のんびりひと休み。昨日の夕方まで子供たち相手に、腹式呼吸で立ったり座ったりしながら
「わぁ、それは触っちゃダメ~!」
「あーあーあー、ヨーグルトこぼれてる」
「はい、そこファのシャープ、指をくぐらせて!」
などとやっていたのが、夢のよう。いや、こっちの方が夢なのか。

さて、気になるホテルの名前は「Hotel Barcon de Cordoba」。コルドバにお越しの際は、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。

(明日に続く)