啓子さんとマラガ不夜城・3

昨日の続き。週末の深夜十二時と言ったら、スペインでは「夕食を食べ終えた時間」なので、日本で言うと九時くらい。の感じ。

日本より、二時間近く「日の入り」が遅いスペイン。これを書いている今、夜の九時半ですが、外は明るいです。だから心理的にも、夜の始まるのが遅い。

さて、次のお店を探してウロウロしていると、なんと!フラメンコを踊っているお兄さん方に遭遇。もちろん、通りです(写真一、二枚目)。踊り、歌、手拍子までそろって、衣装も決まってます(笑)。

さて、食事はもう入らないので
「ゆっくりグラスを傾けながら、飲み直したいね」
という気分で、向かったのがこちら「GIN TONIC BAR」(写真三~五枚目)。名前の通り、ジン専門のお店。

カウンターにはずらりと、ジンのボトルが並んでいます。ジンの種類、銘柄を選ぶと、金髪のお姉さんが氷、トニックを加え、グラスのふちをオレンジの皮でなぞり、スパイスなど加えて立派な「ジントニック」に仕立ててくれます。

マラガ的には、少々高価なので、客層はぐんと大人(笑)。二十代の小僧たちにはちょいと敷居が高い。かも。私もふつうは一杯1,5ユーロのカーニャ(グラス生ビール)を、そこらへんのバルで飲んでいるので、一杯8~10ユーロのジントニックはすごく贅沢気分。これがおいしいのだ。スッキリして。さわやか~。あぁあ。

静かにおしゃべりできるのも、このお店のいいところ。結局二時間ばかりこのお店で「ジントニック」を味わい、おしゃべりを楽しみ、お店を出たのが夜中の二時半。そう、今回の「マラガはしごプロジェクト」は午後五時集合&開始!なので、すでに九時間半。が経過。

すごい。さすが啓子さん。こんなに「飲食に全力投球!」の人は、そうそういない。それでもさすがに眠くなってきたので、本日はここでお開き。啓子さんはホテルへ。私は夜行バスで、家へ。

のはず。が、なんと!バスが来たと思ったら、いきなり「オイルもれ」で動かない。おーい。どうなるんだ。私たちは!夜行バスを待つ三十人近い人々の群れは
「代わりのバス、来るんですよね」
「あー、早く家に帰りたい・・・」
「めちゃ眠い」
などと、ぼやくのである。が、怒る人は誰もいない。というところも、マラガなのであった。
(明日につづく)