マラガの聖週間・3

マラガのセマナサンタ(聖週間)は続く。「キリスト像」と「マリア像」を守るように、それぞれの教会の会員たちが、長い行列を形成します。

たとえばこの三角帽の人たち(写真参照)。正直言って、恐いです。写真を撮るため、近くまで寄ってみましたが、すごい迫力。他にも、お香を持つ人、ろうそくやエンブレムを掲げる人、さらに音楽隊まで、総勢何百人という大所帯。

この行列が通過するまで、基本的に通りを渡ることはできません。みんな無理やり渡ってますが、時々叱られたりする(笑)。

キリスト像は、十字架に磔にされていたり、十字架を背負っていたり、血だらけになっていたり。かなりリアルで怖いです。その点、マリア像の方が、豪華絢爛。美しくデコレートされているので、見ていて楽しい~。

ぜひ、マリア像は「後ろ姿」も、チェックしてしてみてください。長ーいマントがポイント。金糸で豪華な刺繍がほどこされていますが、これみんな教会の会員さんたちの手縫いです。

そうそう、キリスト像&マリア像を担ぐ人たちも、忘れてはいけません。これだって、誰でもすぐに担げるわけではなく、まず教会の会員になり、会費を払い、担ぎ屋希望リストに名を連ね・・・と、はるかなる手続きを踏まねばなりません。

長いと数年かかることも。やっと、お呼びがかかっても、今度は練習に練習を重ね、ようやく「担ぐ日」がやってくる!(涙)。そう、マラガっ子にとっては
「誰もが一度はやってみたい!」
と夢見る、名誉あるパレードなのです。

見た目ではわかりませんが、この像は超重く、実は大変な苦行です。と、いうことを数年前、担いだことのあるハビーに教えてもらいました。

この日は夜中の三時半すぎまで、意を決して見て回りました。が、すごい人。こんな時間なのに(笑)。あまりにへとへとで、自分たちの写真を撮るのも忘れてました。(明日に続く)