マラガの聖週間・2

マラガのセマナサンタ(聖週間)は続く。各地区の教会から担ぎ出される「キリスト像」および「マリア像」の、豪華絢爛なこと。それぞれに名前がついています。

ラグリマス(涙)、クルシフィクシオン(十字架のはりつけ)、
パシオン(情熱)、カウティーボ(捕虜、囚われ)、
ペナス(哀しみ)、エンペランサ(希望)、エストレージャ(星)、
レスカテ(救い)、アモール(愛)・・・

「あ、レスカテが来た!」
「カウティーボ、もう見た?」
などというふうに、使われます。意味を知っていた方が、風情もあるし楽しめます。が、確か名前は、四十くらあった。はず。

この日は、友人の千恵さんのお宅にご招待していただいたので、通りに突き出たバルコニーから、セマナサンタのパレードを俯瞰で眺めることができました。ほんと、すばらしい眺め!

押し合いへしあいしなくていいし。立ってなくていいし。ゆったりとワイン片手に、眺めてればいいなんて。もう夢のよう。

この日は、マラガに住む日本人の方々が、ここ千恵さん宅へ十名近く集合。飲んで食べてのゆったりセマナサンタ。やっぱこれですよ。日本人は(笑)。

おいしいお料理は持ち寄りで。お寿司、餃子、ローストビーフ、フームス、枝豆・・・みなさま、本当にありがとうございました。なんだかすごく贅沢な気分。

そのうえ、久々に話す日本語。いいなぁ。なのに
「エスタス・コミエンド・ビエン?(おいしく食べてる?)」
って、スペイン語で尋ねてる(笑)。

ここからバス停まで、歩いて十五分。でも、今日はここまでたどり着くのに三十分もかかった。パレードをよけながら、通過を待ちながら。はたして帰りはいったいどうなるのか。ただいま夜の一時。バスは来るのか。タクシーの空車はあるのか。それはまた、後で考えよう。

最後になりましたが、この「セマナサンタの集い」を主宰してくださった千恵さん、お忙しいところ手料理まで。久々に日本語でおしゃべりして楽しかったです。本当にありがとうございました。
(明日に続く)