マラガの聖週間・1

やっと、行ってきました。セントロへ。セマナサンタ(聖週間)のパレードの様子を、今日から四日続けてお届けします。とにかくすごい人。気絶しそうな人ごみ。もうくたくた。毎日一万歩以上、歩いてました。

日本人なら、誰もが疲れ果ててしまう、このパレード。人垣の中をかいくぐって歩かねばならず、パレードがのろのろ進む間は、道さえも渡れない。その間、何十分でも、待つ。

基本的に、パレードで担がれるのは「キリスト像」と「マリア像」。なので、どれを見ても同じに見える。最初は。各地区の教会の協会ごとに「キリスト像」と「マリア像」があり、教会を出て帰るまでのコースに、みんな押しかけて
「その姿を一目見る!」
というのが、基本の楽しみ方。

その時間帯と歩くコースは、きちんと決められていて、無料プログラムが配られているので、インフォメーションで入手してご参照ください。衣装や、音楽隊の奏でるもの哀しいメロディも、ぐっと心を打たれます。

とはいえ、すべてのスピードが日本人には、合わないんだなぁ。異常に遅い上、人ごみにもまれながら、押し合いへしあいして近づいていかないと、見ることもできない。最初はいいが、だんだん苦痛になってくる。

さらに、一番の問題は「時間帯が遅い」こと。始まりは夕方からなのだが、一番盛り上がるメインの時間帯が、
「夜の十時過ぎから夜半二時」
って、遅すぎないか。この時間帯に全身フルパワーで
「押し合いへしあい」「立ちっぱなし」「何十分と待つ」
というのは、慣れたこととはいえ、気を失いそうになります。

辺りが暗くなってくると、ロウソクに火が灯されます。パソ(歩き)に合わせて、揺れるロウソクの灯りが幻想的。これは何回見ても、感動するなぁ。写真を撮るために、今回は必死で近づいてみました。今日からしばらく、マラガの聖週間レポートにおつきあいください。(明日に続く)