スペイン各地で40度を越す異常気象

先週、スペインは
歴史に残る「異常気象」に見舞われた。
それは
「まだ5月中旬で、40度を越す猛暑」
というものである。

私たちマラガ県のお隣県である
セビージャやコルドバなど、その筆頭。
首都のマドリッドも確か37度、とかじゃなかったか。

さて、この「猛暑の原因」であるが
源は、アフリカ大陸の「サハラ砂漠」。
そこから渡ってくる「砂塵と熱風」が、原因だそうな。

地中海を渡り届けられる熱風と砂塵。
何千キロにも渡る雄大な旅。
こう書くと、なかなかロマンチックであるが
熱風に実際つかっている身としては
「くー、あじーっ、くはあぁ~」
なだけである。

体験しなければ
ちょっと想像がつかないかもしれないが
思考力、やる気、集中力というものが
まず、失せる。
つまり、頭脳労働ができない。

こういう中で、「採譜や編曲」を行っていたのだ。
ピアノ室に、こもりっきりで。
紙が飛ぶから、扇風機もつけないで。
暑いから、ランニング姿で。
手首まで痛めて。

「ロカ(クレイジー)?」
とベラに言われても、仕方ないな。

さて、今回の猛暑問題のポイントは
「まだ5月中旬で」というところ。
まだ、体が準備されていない時に
「えっ、いきなり・・・」
って、不意打ち。

これが6月ともなれば暦上
「よーし、どんと来い!」
と、頭も体も受け身ができているのだが
不意打ちで「40度を越す猛暑」。

スペインでは1日中
この異常気象の話題で、もちきりであった。
夜のニュースで言っていたが
あわてて市民プールを解放した町もあるらしい。

深刻な問題では
「病院で冷房がきかず、室内が40度以上」
というニュースも届けられた。
仕方なく、扇風機を各患者さんの家族が
家から持ち込んだらしい。
なんという。

マラガは37度まで上がったらしいが
うちの海岸沿いは、熱風は届いたものの
耐えがたい熱風は、数時間のことであった。
きっとマラガ県でも内陸の方は
熱風地獄だったのにちがいない。

海はすごいなぁ。
寒さ暑さを、和らげてくれるのだ。
おかげで海は、すごい人出でした。