ついにMRI検査なるが・・・

うよきょくせつ(って、漢字は書けないので)の末
とうとうベラは、晴れて「MRI検査」を
受けられることになった。

なんかやっと
ヒマラヤ山脈の足元まで来た、って感じ。
ああ、これで登れるのか、みたいな。
一種の達成感。

本来ならば
「検査を受け、その結果がどうなのか」
が、問題であるはずなのだが
いい加減でおおざっぱなマラガに住んでいると
「検査を受ける」こと自体が
もうすでに、「挑戦」みたいになってくる。

検査を受けながら
「ああ、やったな、ここまで来たんだ・・・」
って、まだ、何も始まっていないんだけど。

この目的をすり替えてしまう
スペイン政府の「遠回り政策」は
なかなかすごいものがある。
これは事実なので、次回
『スペイン事情』のカテゴリーで改めて書くことにし
今日は、ベラの検査について、進めていこう。

さて、特大MRIの機械(そんなものあるのか、本当に)で
検査をしてもらったベラ。
「結果はいつ、取りに来たらいいですか」

尋ねるベラに、パソコンをいじっていたお姉さんは
「結果は直接、J先生の方にお送りしておきますね」
「ええっ」
「そういう指示を、J先生より受けていますので」

すごい。
なんかいきなり、三段跳びした気分。

Jさんは、ベラのバイオリンの生徒であるが
整形関係のドクター&執刀医なのだ。
そういうふうに話をつけておいてくださったらしい。
すばらしい~。

ほくほくと喜んで帰ってきたべラを
思わぬ激痛が、待っていた。
なんと、ずっとほおっておいた
虫歯がものすごい勢いで痛み出したのだ。

「ああぁ~っ、痛い痛い!」
日本語で言うので、リアルである。
「歯医者さん、行ってきます」

ベラはうるうると涙目になりながらも
最後の力をふりしぼり
自転車で、近所の歯医者へ出かけて行った。

(つづく)