マラガ人の瞬間沸騰的・参加精神

昨日、ピアノレッスンが終わった後
マラガ郊外にある「巨大工具店」へ
べラと車で出かけた。

日本語で何というか思い出せず
「巨大工具店」と書きましたが
なんと言うのでしたか。
「カーマ」をもっと
プロフェッショナルにしたようなお店。

たぶん、マラガで唯一
ペンキのついた作業服で堂々と入って行け
かつ、かっこよく見える場所。
「あっ、あの人、玄人だな」みたいな。

そういうところに、私はいつも出入りしており
家のリフォーム&創作活動のために
最低限の素材を買いつけている。

昨日は、三脚と板、釘などを
買いに行ったのだが
板の長さが2メートルもあり
そのままでは車に入らないため
いつものように店先で「ぎっこぎっこ」と
のこぎりで切っていた。
こういうことが堂々とできるのも
この店のよいところ。
「ももー、すごい音だよ、ちょっとーみんな見てるよ」
と、ぶつぶつ言うのは、べラくらい。

「ああ~っ、腕が痛いー」
うめきながら必死でのこぎりを動かす私を
じっと遠くから見ていたのは
家族連れの若いお父さんであった。

「手伝いましょうか」
「ほんとですか!」
「のこぎり、貸してください」

奥さま、子供たちが見守る中
お父さんはすごい勢いで
本当にあっというまに、板をカットしてくださった。
「すごいー、早いー!ムーチャス・グラシアス」

子供たちにまで拍手をされ
お父さんは、満足げに去って行った。
この辺の、瞬間沸騰的「参加精神」が
マラガ気風といえる。

いつだったか、浜辺で
テントを組み立てる練習をしていたときも
「手伝いましょうか」
と、家族連れが、さっそく声をかけてきた。
聞けば、エル・パロの住民で
「お隣さんは、助け合わないとね~」

スペインの政治家は、やりたい放題。
汚職のニュースを聞かない日はないが
マラガっ子は「助け合い精神」と
「明るい笑顔」を忘れてはいない。
ぜひ、政治家のみなさんに
見習ってもらいたいものです。